「ここ・・ひぐれさととも読むんだぁ」
何処か切なげに響く声を聴いた都バス停留所
34~5年前、まだ今ほどビルも無く開けていない
日暮里の駅近くが終点のバスだった気が。
・・其れは迷わずにっぽりと読めよ・・と・・
野暮に突っ込もうとして出来なかった夕暮れ。
美しさや愛おしさが切なさに化ける瞬間は確かに在る。
不思議と其の時、都会の夕焼けは・・
日本海に沈む夕日の其れよりも鮮やかだった気もする。
確か公園に成る予定の用水路のような川べりを
何かの用事の帰りにふらふらと散策し疲れて
其の都バスに乗って山手線の駅を目指した秋の日。
其の後、見沼代親水公園と言う名の公演が出来・・
今では舎人ライナーなる鉄路も出来たと聞いた。
元々農業用水だった見沼代用水の最後の景色の中を
小生とあの団子ラスは偶然彷徨った事になるのかもな。
まだ暑さの残る、夏の終わり・・秋のはじめ。
ああ、江戸期の風流な地名が消えて行くなか
人形町、雑司ヶ谷、日暮里、残ってほしいなあ。
あ、あとのすじい思い出の・・滝野川・庚申塚なんかも・・