新潟飯(えちごはん)~ちょいと小癪にお洒落な蕎麦屋・新潟市=畔上=~ | のすたる爺の電脳お遊戯。

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北国の港町に生息する莫迦親父な生き物が
日々の手遊びを時に駄文で綴り
また戯れ絵で遊ぶ、泡沫の如き代物。

え~、本日ご紹介するのは・・・またまた蕎麦で(笑)
新潟市女池上山の住宅地、知る人ぞ知る=畔上(あぜがみ)=

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正直言えば小生、芸術系求道者の打つ
理屈調味料な蕎麦はあんまり好みの範疇じゃ無かったりするので
こういう如何にもな蕎麦処は結構二の足になりがちなのだが・・

此処はまず接客が淡白でしかもきちんとしており
そしてもうひとつ、常時此処でしか喰えぬお気に入りが。

ジャズの流れる採光のいい店内の奥に
まず座り込み・・何時ものように
=野菜天ざるを・・高遠(たかとお)でお願いします=

至極のんびりとした昼餉のゆるやかな始まりである。

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暫し蕎麦茶など啜って待つうちに・・
揚げたての精進天麩羅付きの蕎麦。

おからの炒り物に簡単な漬け物が付くあたり
此れは福島や長野、山形あたりの山の流儀らしい。

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で、小生が頼んだ高遠というのは
ねずみ大根という極めて辛い大根の絞り汁。

本来、真田や高遠の郷土の喰い方で
此の大根汁に味噌や生醤油を混ぜて
蕎麦、饂飩につけ啜りこむという野趣溢れるもの。

鬼平犯科帳にも登場するから知ってる向きも在るかもなあ・・

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此処は確か・・100円増しで、此の=高遠=が可能なのよね。

やや太めの十割と思しき薫り高い田舎蕎麦に
此の大根汁を混ぜた、此処の独特の甘めのつゆ。

多めにつけて啜りこめば辛味が一瞬咥内を刺激し
其処に追いかけてまとわり付くように広がる蕎麦の香り。
喉越しのよさは其のままだが、さらに蕎麦の食感が感じられる。
一種の味覚ののドーピング状態で食う蕎麦は旨い。

気遣いを見せてからりと揚げられた天麩羅に
抹茶塩もなかなかお洒落・・漬け物の箸休めも佳い。

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確かにお洒落で結構込み合う店ではあるのだが
時に訪れたくなるのも道理・・な、正直悔しい佳店なのよねえ。

蕎麦 =畔上=
新潟市中央区女池上山3・19・5
電話:025・283・6777
営業時間:平日11時~15時
 土・日・祝日11時~14時30分