※Steamストアページ・リンク:https://store.steampowered.com/app/548430
今回は開発中のあまり国内では周知度のないSteamゲームタイトルを一本。
簡単な内容から後半には詳細レビューといった形でご紹介させていただこうと思います。
理由はただひとつ、なんとなーくプレイしてみたら、予想以上に面白かったのです(笑)
※このタイミングでApexLegendsやANTHEM、発売直前のDivision2の記事書かないロキブロ・タイムへようこそ案件デス…orz
開発元はまだ歴史が浅めな"Ghost Ship Games"という、恐らく多くの方々にとってあまり聞き慣れないゲーム開発企業です。
同社誕生の経緯には大手開発 Microsoft Studios 傘下の開発子会社から、様々な大人の事情が絡んで派生していったような背景がありまして、発表しているタイトルは今回ご紹介させていただいているゲーム Deep Rock Galactic 一本のみ。
注目すべき同社のモットーが「Co-op First」を掲げており、この点は昨今では多く見られるオンラインマッチ機能やオンラインで友達と遊ぶシステムを搭載したゲーム開発やデザインを強く意識しているのではないかと思われます。
※Co-op:Cooperative(協力的、協同的・・・)の略称。 ビデオゲームで2人以上のプレイヤーが協力してプレイするモード。
Deep Rock Galactic は現在もまだ開発中のタイトルとなっているものの、リリースは2018年2月28日~であり、現行時点で約1年目を迎えています。
Steamでのリリースから1年目を迎えてはいるものの、やはり大手ゲームシリーズや開発企業のタイトルと比較するとレビュー件数はそこまで伸びている感じはありません。が、総合評価でも"非常に好評"を獲得しています。
世界最大のゲームマーケットで非常に好評の称号を得られるゲームは、やっぱり面白いことが多いのもSteam界の通例ですよね。
なお、本作は海外ではリリース当初より密かな人気を集めてきたゲームタイトルとのことです。
個人的にも"多くの日本人もちょうどいい感じで遊べるゲーム"な気がするので、プレイヤー人口の増加も願いまして…。
今回は敢えてマイナーな同タイトルについての詳細レビューを書こうと思いました(笑)
最近のゲームやプレイヤー層はなんというか…、eスポーツ感やプロゲーマー感を意識しすぎちゃってる感が否めなくて、ちょっとゲーム疲れしちゃう方も多いと思うのです(^_^;)
そんなただただゲームで楽しみたいゲーマーさんには特にオススメのタイトルかなと。
ということで。
まずは同タイトルの醍醐味、注目ポイントを簡単に列挙して評価してみるてすと↓
※細かく知りたい方は読み進めて見てくださいネm(_ _)m
興味が湧いてきた方には実際のゲーム画面と一緒に、もう少し詳細なシステム内容をご紹介差し上げたいと思います。
Deep Rock Galactic はとにかく操作が非常にシンプルでして、さほど複雑な操作を必要としないところに手軽さがありつつ、あくまでもゲームシステム面で奥深さを演出しているタイプ。
また、Steamの洋ゲーにありがちな日本語非対応問題ですが、この点も見事にクリアしており、とっつきやすさは抜群です(笑)
少し変わっているといえば、FPSのクセにADS(照準モード)が無く、基本は腰撃ちなんです。
じゃあ右クリックはナニかといえば、なんと"ツルハシ(ピッケル)による掘り掘り"が発動。
つまり、右クリするとマイクラができて、左クリはFPSといった使い分け(^_^;)
※ゲーム内にスナイパーライフルも登場しますが、左クリックを長押しすることで照準が徐々にズームされていき精密ショットを狙えるといった仕組みになっていました。
実際のゲームプレイの様子は↓の映像がほぼ全てを物語っています(笑)
※PCの他、XBOX向けにもリリースされているようです
システム面に触れていく前に、念のため実際のプレイから一連の流れもざっとご紹介していきます。
※ロビーのミッションターミナルから端末にアクセス
ミッションターミナルから様々なミッションにアクセスすることができ、洞窟のタイプから豊富に入手が期待できる鉱石、レアな鉱石、またミッションの長さや洞窟の複雑さといった詳細なデータが確認できます。
※サーバーリスト(オンラインマッチング)
同システムからサーバーリストを開けば現在進行中の公開ミッション一覧が表示され、ここから任意のミッションに途中参加することも可能です。
初心者~玄人まで、ここに公開されているミッションは"参加者歓迎"のプレイヤーさんたちなので、ビクビクせずに積極的に参加しましょう。
このゲームは協力者が参加して来てくれると個人個人の負担もグンと下がるので、参加者の存在はとっても安心するのです(^_^;)
※プレイヤースキルなんかよりも人手の多さが重要なのです!!
※ソロ用サポートロボのBOSCO(ボスコ)が超優秀
かといって、ソロでは難しすぎてクリアが危ういのかといえば、決してそうではない。
ソロでの探索時にはソロ専用の「APD-B317」という多目的ドローンが同行することになる。
この子はCo-opだと連れていけないので、例えばソロ専でゆっくりやりたい派のプレイヤーさんには凄く頼りになる相棒となるでしょう。
※もちろんカスタマイズ(むしろ"超"強化)もできる
コイツが…、ヘタしたらその辺のプレイヤーを軽く凌ぐ超パワーの持ち主でして(^_^;)
なんつってもMOB殲滅用のマシンガンはおろか、ロケットまで搭載してて、さらには高所の鉱石も難なくカンカンしてくれるという万能マシンなんです(笑)
敵の殲滅スピードもなかなかのもので、ソロ時はボスコがついてきてくれるので弾薬もかなり抑えて洞窟の攻略ができちゃったりします。
なお、ミッションによってクリア条件はさまざまですが、全てのミッションにメインとなる条件とサブの条件が課せられます。
※サブ条件は無視してもクリア可能。条件を満たせば報酬や経験値などのボーナスが付く仕組み。
※右クリックでマイクラモード(笑)
洞窟ミッションが開始したらとにかく鉱石採取を楽しんじゃっておk。
最初のうちはとりあえず真っ赤に輝く"ナイトラ"という鉱石を見つけたらツルハシで採取!!
※M.U.L.Eは歩くトロッコ(倉庫)のような存在
持ち物がいっぱいになってしまったらプレイヤーに同行しているM.U.L.Eという歩くトロッコ(自立ロボット)を呼んで彼のお腹に保管します。
PC版の場合は「C」を押すとM.U.L.Eがやってきてくれます。
※左クリックで武器使用(FPSゲームモード笑)
洞窟内には罠やMOBが大量に存在しているので、戦闘もお忘れなく。
左クリックで持っている武器を使用して敵に弾丸を撃ち込めます。
マイクラから一変して本格的なシューターバトル…まさに新感覚の採掘FPSゲーム(^_^;)
※このゲームの攻略を唯一難しく(面白く)している要素がコレ
Deep Rock Galacticの特徴的な要素がこちらで、敵を倒しても弾薬を一切ドロップしません。
つまり、弾が減る一方ですから、弾切れでMOBにボコられ死してしまうパターンに注意です。
ただし、さきほどの"ナイトラ"を80個ほど消費することで上図のような補給ポッドを要請することができるんです。
補給ポッドを要請する場所やタイミングは、やはりゲーマーセンスが問われるポイントになりそうです。
※ひとつの補給ポッドで4回補給できる。一回の補給で全体の50%分弾薬が補充される。
※クリア条件を満たした後もユニークな展開
ミッションのクリア条件を満たしたら"ドロップポッド"という洞窟脱出用ポッドを要請し、M.U.L.Eと共に乗り込む必要があります。
洞窟離脱までの制限時間はドロップポッドの要請から5分程度で、これに失敗してしまうと行方不明者ということでミッション失敗になってしまうので注意。
※みんなで脱出に成功したいところ
敷居が高そうに感じますが、ここにも協力プレイの強みが。
Co-opで味方が一人でも脱出に成功してくれていれば全員がクリア扱いとなります。
基本的にはM.U.L.Eの後を追っかけていけば間に合いますが、例えばドリラーさんが居ると、ドロップポッドまで一直線のお手製トンネルを掘ってくれたりもします(笑)
※このため、ドリラーさんけっこう人気な印象がありますw
以上が実際のゲームプレイのおおまかな流れとなります。
一応、ゲーム開始時には流れと解説が加えられるチュートリアルがありますので、プレイヤーが困ることはほぼ皆無かと思われます。
続きましたは、その他のゲームシステム面について。
実際にプレイしてみた印象では、さほど難しくて序盤だけ面白いゲーム…、といったありがちな感じではなく、終始マイクラ程度のプレイ感覚でもじゅうぶん楽しめる内容だと思います。
まさに、人を選ばず誰でも遊んだ分だけ掘り進めていくことができます。
一方で、シューティングの腕を試したい方々にもハザードレベルと呼ばれる難易度設定で高難易度(リーサル)に挑戦することで、より苛烈さを増した状態でのプレイを楽しむことも可能です。
※EDF(地球防衛軍)並みの昆虫軍団が押し寄せてきます(笑)
キャラクターの見た目はヘンテコリンなドワーフたち。
選べるクラスはガンナー、ドリラー、スカウト、エンジニアの全4種。
PTプレイでは最大4人のスクアッド構成で、クラス重複可能です。
※例:全員ガンナーや、スカウト2人&ガンナー2人とか自由な組み合わせで遊べます。
そのクラス構成やデザインは、まるでチームフォートレスを彷彿とさせますが、こちらは意外と仕事内容がハッキリとしているので、戦闘以外の部分でもそれぞれが確実に活躍できるゲームデザインになっています(笑)
また、レベルを上げていくにつれ、見た目をカスタマイズするパーツ解除が徐々に進み、初期状態よりもカッコ良さも追求していけるような仕組みのようです。
※プレイ歴の長いプレイヤーさんのキャラはけっこうカッコいい見た目が多かったですヨ!!
装備やガジェット類も各クラスそれぞれの長所、特徴を助長するものばかりで構成されており、これらも全て実際の採掘で入手してきた鉱石や報酬のマネーを消費してより強力な効果をもたせるためのカスタマイズが可能になっています。
各クラスのレベルが上がれば、決められた段階ごとにアサインボードで個々のミッションを受諾し、決められた条件をクリアすることで使える武器を増やしていくことができる仕組みも用意されている。
※プレイヤーレベルとキャラクター(クラス)レベルそれぞれの概念があります。
注意点として、クラスのレベルMAX値は25であり、最高値に達したキャラクターでのプレイではプレイヤーレベルが上がらなくなる仕組みがあるのですが…。
各クラスレベルが25に達するとアサインボードから昇進試験を受諾可能になる。
この昇進ミッションの条件クリア後にキャラクター選択画面から必要なコストを納品することでさらに快適な採掘や戦闘ができるようにさらにキャラクターを強化して高みを目指していくこともできます。
いわゆる、限界突破的な概念で、クラスのレベルがリセットされる代わりに再度プレイヤーレベルを上げることができ、これまでに育成してきた状態もちゃんと維持される。
※レベルが1になって二週目のレベル上げができる感じ。
パークは昨今のFPSやTPS、オープンワールドゲームをプレイされたことがあるゲーマーさんならもはや説明不要なありふれた仕組みでしょうか。
キャラクターの基礎能力や付加効果を底上げする効果を慢性的に発動してくれるスキルのようなもの。
これらのパークを解除していくためには様々な条件クリアをまとめたマイルストーンページで確認することができ、マイルストーン条件をクリアするたび該当のパークポイントを獲得することができます。
とはいえ。
こちらはそこまで意識せずとも普通にゲームをプレイしていればどんどん貯まっていく印象が強かったので、やはりDeep Rock Galacticは遊んだ分だけキャラクターも成長させることができる仕組みが随所に散りばめられている印象です。
各コンテンツへのアクセスはロビーにある各端末からというシンプル設計。
MMORPGのように拠点エリアが広すぎて無駄に移動する必要がないのは、最終的に効率の良い仕組みを熱望しがちなゲーマーとしては意外とポイント高い構図ではあるものの。
それゆえに狭く殺風景で、またUIも分かりやすい反面、やはり若干の安っぽさが出てしまっている感じが否めません(^_^;)
…どちらも一長一短でしょうか(笑)
※ゲームクリア時のリザルト画面
また、Deep Rock Galacticをプレイしていて常に感じたのが"他に類を見ない気前の良さ"でしょうか。
この点を高く評価しているプレイヤーさんも多いみたいでして。
上図をご覧のとおり、このゲームはみんなが協力して集めた鉱石を人数分で割るのではなく、まるごと全員がもらえますし、経験値も人数分で割られることなく全てのポイントが個人に配られます。
つまるところ。
オンラインマッチでプレイする方が楽しめる要素も報酬もグンとアップする仕組みがそこに配慮されているワケです。
まさに「Co-op First !!」といったところでしょうか。
ということで、簡単ではございましたが、今回は新感覚採掘FPSのDeep Rock Galacticのご紹介でした。
おしまい