こんにちはニコニコ

 

4/20はこちらの演奏会に行ってまいりました。

 

 

 

ローム ミュージックフェスティバル、1日目の「リレーコンサートA」

4人の名手たちが贈る「四季」の祭典

 

4人のソリスト(弓新さん、小林美樹さん、黒川侑さん、岡本誠司さん)が交代してヴィバルディの「四季」と、ピアソラの「ブエノスアイレスの四季」を演奏されます。

 

岡本さんの「四季」は、一昨年に名古屋で「秋」をお聴きしました。

バロックは即興を加えて演奏されていたのにならい、岡本さんの「秋」は自由に装飾音で彩られた楽しい音楽😍

 

そして、岡本さんがピアソラの曲を演奏されるのは初めてお聴きします。

今回はどちらも「冬」を演奏されるとのことで、楽しみにやってまいりました音譜

 

 

 

ヴィバルディ「四季」

 

標題音楽といえばこの曲!というくらい、音楽の中から季節の風景や色・匂いまで感じられるほどに彩り豊かな描写が魅力的な曲ですよね。

 

ソリストの方々もソロでない時はアンサンブルに加わって演奏されました。

他のメンバーもソリストレベルの方ばかりなので、なんとも贅沢なアンサンブル。

 

立体的なサウンドや、情熱的なソロの音色は生音ならではの楽しみ。

聴きながら、「ひとりでこっそり来ないで、娘も誘ったらよかったなぁ・・・」と大いに反省いたしました😢

組長のリサイタルに誘ったらめずらしく行きたがったのに、発売日にサイトを開いたら先行販売だけで予定終了してたのですよね。

アーティストも曲目も全然ちがうけど、聴き慣れたヴィバルディの曲が生音だとこんだけ違うんだよ!素敵でしょって聴かせてあげたかったなぁ。

 

 

岡本さんの「冬」

この曲は最初の激しいフレーズが太い音色でくると思っていたら、フォルテだけども細い音。

あ、これは寒風の音だってすぐに気付きました。

 

外でぴゅうぴゅう吹き荒ぶ冷たい風、地面で舞う粉雪。

薄暗い空が見える!

音だけで、座席の私はちゃんと凍えてた🥶

 

太い音色で弾いたら暑苦しくなって逆効果だったね・・(私の感性のなさったら💦)

 

 

一転して2楽章は、快活で暖かい音楽。

あれっ、いつも聴き慣れてるのとなんか違う!?

伴奏が

ポン ポン ポン ポン という4ビートじゃなくて、

チャカチャカ チャカチャカ ・・・と8ビートで刻んでるからだね。

通奏低音のアドリブなのかな?

 

これがとっても賑やかで楽しくって!

リュートが刻むようにも聞こえるビートに乗せた岡本さんのバイオリンの音色は、まるで笛の音のよう。

もう、元の旋律ってどんなのだっけって思うくらい、自由に即興的に装飾されてるの。

 

さながら「耳をすませば」のこのシーンみたい!

 

ちょっとこのシーンの雰囲気もあるかも🤣(お迎え!)

 

無垢で暖かくて優しい音楽に包まれて、ぶわっと涙で前が見えなくなっちゃった・・・🥺🥺🥺

推し様のヴィヴァルディ、もう大好き❣️💘✨

 

3楽章ではまた暗雲立ち込めて冷え込み、冬の嵐がやってきました。

 

 

 

 

ピアソラ ブエノスアイレスの四季

 

もともと4曲セットで作られたのではなく、一番最初に作曲されたのが「夏」。

バンドネオンと弦楽の五重奏曲が、デシャトニコフ氏によってヴァイオリン協奏曲風に編曲されてものを演奏されました。

今回は作曲順に「夏」から。

 

こちらは表題音楽というわけではないのかな?

わかりやすく季節感を感じることはなかったけど、ピアソラらしい哀愁溢れる旋律や情熱的なパート、タンゴパートの合間にヴィバルディの四季の断片が見つかりました。

 

(後ほどブエノスアイレスの気候を調べてみたら、日本よりは穏やかなようです。年中陰鬱な気候なのかしら?と思うような曲調とは裏腹に)

 

グリッサンドや、コマとテールピースの間をギギギッと弾く特殊奏法などももりだくさん。

コントラバスが打楽器のように使われているのも面白い!

「秋」の後半のカデンツァ、黒川さんの超熱演がめちゃくちゃかっこよかった🔥

 

 

岡本さんの「ブエノスアイレスの冬」

ねっとりした音色でつむがれる、人生の悲哀を思わせるような旋律のタンゴが美しい・・・!

どれだけ熱量を帯びて激しくなっても、岡本さんの音色は品があるんだよなぁ。

 

後半は打って変わって明るく、ヴィバルディの2楽章のオマージュなのがわかります。

全く異なる旋律に移っても、あの暖かな音楽は少し前に聴いたヴィバルディの冬そのままで、幸せな時間が戻って来ました。

ああうう、また目から汗が出るじゃないかぁ・・・🥺🥺🥺

 

 

ヴィバルディ、ピアソラを通して、推し様がお持ちの音色のパレットを全色見せていただけたような演奏でした。

これだけ音のバリエーションがあれば、音で絵が描けるわよね。

(対して4色ペンくらいしか手持ちがない私😭)

 

 

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この日の公演は、ロームシアター 京都の配信サイト「カーテンコール」で聴くことができます。

アーカイブは4月22日〜28日まで公開。500円。

(有料レンタルリストの「リレーコンサートA」)

 

家であの感動をもう一度味わいたくて、もちろん配信でもお聴きしましたよ♪

でも、あの多彩な音色は録音では再現できないのね😢

配信の演奏も素晴らしいけど、あの時お聴きした音楽とはやっぱり違う。

 

でも、配信ならではのお楽しみはアーティストを間近に見れること😍

推し様の手元も表情もよく見えるのはいいですね💕

 

 

今回ソリスト並みにご活躍だった方はこちら↓

 

ソリストとチェロのデュオも、チェロのソロもいっぱいで、何気にチェロが美味しいコンサートでした。

 

チェロの音色っていいなぁ💘