こんにちはニコニコ

 

1/9は推し様ご出演の演奏会での「音初め」に行ってまいりました。

連休後の平日のお昼なので有給をとるのもハードルが高い・・・!

仕事が立て込んでいたため、有給じゃなくて前日に出勤しての振替休でなんとかなりました。

お客さんはシニアの方が多かったのも納得です。

 

 

行ってきたのは王子ホールのランチタイムコンサート、銀座ぶらっとプレミアム。

 

 

王子ホールは300人ほどのこじんまりとした、でもゆったりと披露目のお席の美しいホール。

王子ホールディングスのビルの中にホールがあるんです。

 

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チケ取りは発売開始時刻に挑んだのにサーバが混み合ってつながらず、繋がった時は半分以上お席が埋まってました💦

人気のコンサートなのね。平日昼間なのに!

 

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これは歩きながら撮ったお写真で、私は真ん中くらいの席でした。

小さなホールなので真ん中でも舞台はよく見えました。

 

うっかり自分の席の隣に座ってしまい、おじさまにチケットを見せられて

「そこ私の席ですよ」と言わせてしまう失敗もやらかしつつ、開演を待ちます。

 

シューベルトづくしの室内楽の会。

予習段階で好きになった曲ばかりなので楽しみ!

 

 

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最初に、このシリーズのコアメンバー鈴木康浩さん(ヴィオラ)と上森祥平さん(チェロ)、そして岡本誠司さんから新年のご挨拶とトーク。

 

3人によるシューベルトの弦楽三重奏からスタートし、だんだん編成が大きくなっていくプログラムです。

 

 

 

弦楽三重奏第1番

 

親しみやすく優しい旋律の曲。

BGMとして流してもうるさくなく、心地よく耳になじみそう。

 

この曲もその後の2曲も岡本さんが1stでメロディラインを演奏されるので、アンサンブルだけでなくソロのようにお聴きできるお楽しみも♪

推し様の陽だまりのような優しく暖かい音色で、シューベルトらしいピュアで繊細な「歌」を感じました。

 

未完の曲なので1楽章しかないのですが、途中まで書かれたという2楽章も残されたところまで演奏してくださいました。

なかなかお聞きできる機会はないのでは!?

 

2楽章は1楽章よりさらに神々しさが増した、天界を思わせる音楽。

曲半ばで演奏が終わり、3人がニコッと顔を見合わせ

「続きがどんな風になるのか、とても気になりますよね〜」

などお話されていました。

 

 

 

 

弦楽四重奏第12番「四重奏断章」

 

予習段階で初めて聴いて、すごく好きになった曲。

この曲も未完の1楽章しか出来上がっていない曲なのですが、ほんの10分のなかにシューベルトの魅力がいっぱい詰まった曲です。

 

冒頭のトークで「シューベルトは繊細で美しい歌」だけでない力強さや変化に富んだ曲想も魅力的だとおっしゃってました。

 

不穏な刻みから始まる冒頭、諦念を思わせる危うげな美しい旋律。

短い間に景色が移り変わり、感情が揺さぶられます。

 

この旋律に心を捕らえられてしまった私。

推し様がシューベルトの幻想曲の解説でおっしゃった言葉をお借りすると「ここではないどこか」へ行ってしまいそうになる、彼岸への憧れと諦めを思わせる危うい旋律。

岡本さんの儚げな弱音でお聴きするとまさに天に召されそうな心持ちでした。

 

 

 

弦楽五重奏曲

 

シューベルトの死の年に作曲された、最後の室内楽曲。

1時間近い大曲です。

 

チェロ2台の編成なので、それぞれのチェロがどんな役割を担うのかも興味深く。

スコアを見るまでの予習はしていないので、音源ではわからなかった各楽器のやりとりを視覚で理解しようとする魂胆です。

 

最初の楽章があまりにも長いので、衝撃的な悲嘆に満ちた中間部で「あれ、ここから次の楽章かな」と勘違いするほど!

 

でも、全然退屈じゃないの。

 2ndヴァイオリン・ヴィオラ・1stチェロの充実した内声の上で、1stヴァイオリンと 2ndチェロがピチカートで延々とキャッチボールをする箇所が印象深くって。

なんていうか、神々しさを感じる静寂。

そしてハープのようにポロロンと美しい響きの岡本さんのピチカートと。チェロの深い音色のピチカートにずっと耳を奪われていました。

 

3楽章はガラッと雰囲気が変わってすごく躍動的!

ここからが「踊り」なのかな?

エネルギッシュでシューベルトの生への渇望を感じます。

1音1音に生命力を注入するような、渾身の音。

ブロ友様がシューベルトのピアノ曲から感じておられたのと同じ、決して「繊細な歌」だけに終わらない生命力に満ちたシューベルトの側面を味わいました。

 

4楽章のリズム、これはポロネーズ?(ウィーン生まれのウィーン育ちなのに!?!?)

さらに力強さがました音楽を浴びて、声を発しない客席の熱量も増しているよう。

 

2ndヴァイオリンの直江さんがずっと楽しそうに微笑んで弾いておられる姿が魅力的✨

(この曲が一番好き!っておっしゃってました)

 

たびたび1stの岡本さんに視線を向けて、呼吸を合わせておられるよう。

 

ヴィオラの鈴木さんの存在感のある音にも圧倒され、内声って実は地味ではないのでは? 欠かせない役割を担っておらえることがよくわかるな!って思いました。

 

1stチェロは内声に加わったり、美しい旋律やオブリガートを歌い上げたりと役割は多岐に渡り。

 

2ndチェロは主張しすぎないバス(ピチカート多し)で、力強くとも品を失わないこの曲を支えていました。

 

もちろん1stヴァイオリンの岡本さんの、色彩豊かで豊穣な音色には魅了されっぱなしでしたよ😍😍😍

 

 

演奏終了直後はブラボーが飛び交って大拍手!

 

退場の際の岡本さんのふるまいが、素敵だったのも印象に残りました。

みなさんにどうぞ!と先に退場を促して、最後に背筋をピンと伸ばして去っていかれる様がとってもカッコいいのです💕

 

 

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終演後はロビーで茶話会。

このシリーズでは定番のファンサービスのようです。

 

コーヒーか紅茶、そして協賛のヨックモックのお菓子がふるまわれてお客さん同士で交流するもよし、机の所に立っておられるアーティストにサインをいただいたりお話したり、写真撮影もOK!

 

もちろん私もサイン会の列に並びましたとも!

何を話そうか直前まで考えて、緊張してプルプル震えてました(笑)

そしてまたいらんことしゃべる私・・・笑い泣き

 

最後の最後に5人全員のお写真も!

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最後まで幸せいっぱいの演奏会でしたニコニコ