11/26の続きです↓↓↓



東京芸術劇場からサントリーホールへ移動。
東京メトロの乗り場はすぐに見つかりました。
そして、途中下車して乗り換え。
乗り換え先は隣のホームか・階段を登って降りた所のホームかなと想像してましたら、案内に従って歩く歩く歩く・・・
えらい遠いやないの!
そして東京の地下の広いこと。
案内通りに行くと迷いはしませんでしたが、はじめての地下迷宮の冒険はちょっとドキドキでした。
Twitterのフォロワーさんが親切なアドバイスをくださったおかげもあり、無事サントリーホールへ到着。

高いビルに囲まれて少し奥まったところにある、格式高そうなホールです。
いやぁ、めっちゃ都会じゃないですか!

 

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おのぼりさんはウロウロ・キョロキョロ落ち着きません(笑)
開場前に玄関上の仕掛けが動いて音楽が鳴り、集まった人々が動画を撮ってました。
(私は最初わけがわからず、撮り損ねました😂)

 

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中に入ると高い天井に輝く灯りやクリスマスの飾りがキラキラしていて胸高鳴ります。
制服を着て白手袋のスタッフさんもすごく丁寧な対応をしてくださいました。
こんなゴージャスなホールは初めてだよーーー!
こんなに騒いでしまうなんて(心の中でだけね)、行き慣れてる人には笑われちゃいそうですね😅

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お席は、舞台や客席が見渡せる1階の後方。


開演直前にバイオリンケースを背負った男性が、私の数列前に入って来られました。


ちょ、ちょちょっちょっと奥様!

岡本さんじゃありませんか😍

ヴァイトハース先生のシューマンを聴きにこられたのですね。
もしかしたら来られるんじゃないかなぁと淡い期待をしておりましたが、会場が広いのでまさかお見かけできるとは思っておりませんでした。

なんて幸運なこと❣️
 

落ち着かなきゃ、もうすぐ始まるわよ!

 

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指揮:ジョナサン・ノット
ヴァイオリン:アンティエ・ヴァイトハース

シューマン:「マンフレッド」序曲


シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調


ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 op.36


シューマン 「マンフレッド」序曲

初めてお聴きする曲その2。
のだめカンタービレで、曲名のみ知っていた曲。
最初の3つの音でうんぬん・・・とプログラムに書いてたなと思いつつ耳を傾けておりましたが、
推し様が気になって気もそぞろのうわの空。
気がついたら曲が終わってました(東響の中の方、申し訳ありません・・・💦)

つ、次の曲こそはしっかり聴くわよ。


シューマン ヴァイオリン協奏曲

協奏曲のなかでは演奏機会が多くないというこの曲。
好きな曲ですが生演奏をお聞きするのは初めて。
ヨアヒムのために作曲するもクララが封印し、演奏されるまで80年も眠っていたといういわくつきの曲なのだそう。

短調から始まって長調になるも、どこか翳りがあって儚げな印象。
そして、この曲はヴァイオリニストに弾きやすくは書かれてなさそう。
ヴァイトハース先生の手元を見てると

「ヴァイオリニストに何さすねん!?」

と思わせる、複雑な指遣い。
難しいのに弾き映えしにくい・鳴りにくい曲なんじゃないかと思います。

シューマンは元々ピアニストを目指してた人だからか、ピアニスティックな音形が多いですし。
 

さすがヴァイトハース先生は難しさを感じさせずに、易々と弾いてるように見えます。

いかにもロマンチックで派手な曲というわけでないけど、人間の持つ危うさ儚さを肯定してくれるような温かさに包まれて、泣きそうになる・・・🥺

 

そしてやっぱり、演奏の動作や表情が岡本さんと似ていて(というか岡本さんが先生に似てるのよね)、そんな所にも胸が熱くなります💗

1楽章の最後の刻みで盛り上がってくところ、ここ好き!ってこの日初めて思ったわ。

 

2楽章。

オケの音が静かにブーンと響くことでより静寂を感じさせられる、不思議な感覚。

CDではわからなかったな。

そんな静寂の中から、美しい弱音が立ち上ってきます。

これが、シューマンが「天使から教えてもらった」と言った歌なのかしら。

 

夢現の中で不安げにさまよってる中、手引きされて連れて行かれるのは彼方の世界・・・?

クララが曲を封印した理由は、メンタルが弱ってる時に聴くとあちらへ引っ張られてしまう危うさを感じたからでしょうか。

私も弱ってる時はそっちの世界へ憧憬を抱いてしまう方なので、この危うい魅力にとりつかれてしまいそう。

 

少しずつ熱量を帯びてきて、アタッカで3楽章へ。

特に演奏難度の高い楽章だそうですが、力まず飾らず誇示せず、丁寧にいぶし銀の音色が紡ぎ出されていきます。

明るいメランコリック。

華やかな音形のはずのところでもウキウキと盛り上がるわけでなく、諦めの境地に至って得た安堵感、それを許してくれる優しさがじんわりと伝わってきました。

 

1楽章から通してずっと、泣きそうで泣けなくて心が震えてる。

そう、私はもともと映画や本、音楽などの作品に触れても泣けない人なんです。

どこか冷めた気持ちで接してるのか、心の感度が鈍いのか。

 

でも、ヴァイトハース先生の演奏をお聴きして、あと少しでコップの水があふれそうな感覚に到ることができました。

岡本さんの演奏もですが、素敵な音楽は人の情感を豊かに耕してくれるのですね。

 

アンコールはバッハの無伴奏パルティータ第2番より「サラバンド」。

アンコールにバッハを選ばれるところまで岡本さんとおんなじ!

舞曲のはずなのですが、敬虔な祈りと人生の深みを感じさせるような音楽でした。

 

はぁぁ、すごかった!

岡本さんの先生が私の好きなシューマンを演奏されるからという動機で聴きに来たのですが、純粋に先生のファンになっちゃいます💕

 

名古屋で買いそびれた先生のCD(直前に別のお買い物をしてお財布が寂しくなったせい😓)を買おうとロビーの売り場に行ってみたのですが、ノット氏のCDと東響ののグッズしか置いてなくて。

アマゾンでも買えますが、出先で購入するのも思い出のひとつなのですよね。

 

休憩時間中に客席から岡本さんの姿は消え、交響曲の時間には戻ってこられませんでした。

きっと先生の楽屋でお話がはずんでるのでしょうね。
敬愛する先生の演奏を、どんなお気持ちで聴いておられたのでしょうか。


ベートーベン 交響曲第2番

 

初めてお聴きする曲その3。

「メランコリックな幸福感」とでもいうような危うい気分でいたところ、温かな希望に満ちたこの曲で元気をチャージさせていただきました。
初めてでも、分かりやすく「あ、これはベートーベンの曲!」と体に入ってきましたよ。

なんか聞いたことがあるようなモチーフが見つかったり。

クセがなくとても聴きやすい、前向きな音楽でした✨

 

 

東響の配信「ニコ響」でミューザ川崎での同公演がお聴きできます。

12/4いっぱいで終了なのであまり時間がありませんが、

ぜひ、ヴァイトハース先生のシューマンを聴いてください!(布教するわよ😆)↓

 

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座席に座ってるだけなのに、演奏会のハシゴは結構疲れますね。

東京駅の広い広い地下で迷い、入った蕎麦屋でデカいかき揚げを食べきれず、

八重洲の有料休憩所の畳の部屋で足を休め、夜行バス乗り場へ。

 

バスの3列シートの窓側席はカーテンを閉めると個室のようで快適でしたが、私の席は車輪の上だったのかな。

ガタゴト+船のような上下の揺れで眠れませんでした。

 

朝5時半に名古屋に着き、そこからさらに電車で1時間半。

電車の中から見る夜明けは気持ちよかった。

 

家に着いてシャワーを浴びて、ちょっと寝てから娘に朝ごはんを作ろうと思ってたら

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気付いたら昼の12時過ぎで、娘は自分で昼ごはんを作ろうとしてたところでした😅

朝帰りかあちゃんをゆるしてくれて、ありがとうね。