知らず知らずのうちに、とっちらかってしまう冷蔵庫。
食べかけのヨーグルトが奥のほうから発掘されたり、変色した野菜に驚いたり...。
食べるものを保存するための空間が、ゴミ箱のようになってしまっては最悪ですね。
そこで食品衛生に配慮しながら冷蔵庫を整理整頓するためのシンプルなコツをご紹介しましょう。
それは、調理温度に応じて、冷蔵庫の棚に食材を並べるという、シンプルな整理術です。
実際、プロの調理スペースにある冷蔵庫は、調理温度が低いものから高いものへと、
上から下に食材を保存しているとか。一番上にはそのまま出す、もしくは再加熱するだけの、
調理済みの食品を置き、続いて、肉や魚の切り身、ひき肉、そして鶏肉が一番下になります。
なぜなら、通常、肉や魚・卵の調理温度は摂氏約62.7度、ひき肉は摂氏約68.3度、
鶏肉は摂氏約73.9度とされているからです。
そこで、この法則を家庭の冷蔵庫にも応用してみましょう。
食べ残しや飲み物、ヨーグルトやチーズ、ベーコン・ハムなどの、加工品は一番上に、
生ものは下の段に保存します。ただし、引き出しの使い方にはちょっと工夫が必要。
たいてい、野菜室などの引き出しは一番下についていますが、その上の棚に肉を保存すると、
ここからの細菌が、野菜や果物についてしまうおそれが...。
引き出しが2つついている冷蔵庫の場合は、「野菜用」と「それ以外」に引き出しを分け、
上の引き出しを「野菜用」に、下の引き出しを「それ以外」にして、
肉類を野菜の下に保存するのがコツです。
肉類をよく入れる引き出しは、こまめに洗って清潔に保ちましょう。
肉類を、他の食品の上に保存せざるを得ない場合は、きちんとパックした上で、
万一肉汁が出たときに備えて、プレートをしいておくこと。
冷蔵庫から取り出すときは、汁がこぼれないように気をつけましょう。
このようにシンプルな決め事を作るだけで、冷蔵庫がずいぶんスッキリしそうではないですか?
その他参照記事 「たかが包丁の収納だけど・・・」 もご覧ください。
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