12年前
サロンを開業して間もない頃、
毎週のようにご来店くださる
お客様がいました。
シングルマザーで
毎日フルタイムで
働いておられる女性でした。
お仕事帰りに駆け寄って
エステを受けて、
急いでお子さんを保育園に
お迎えに行かれる。
とても脚のむくみのひどい方でした。
お客様も私も、
そのむくみをなんとかしたくて
むくみを追い出そうとして
頑張っていました。
強いマッサージにも
頑張って耐えて下さっていました。
時には内出血するほど
強くマッサージしました。
でもね、何度来られても
その方のむくみが改善することはなく
私はだんだん自分の無力感に焦り
お客様にかけるべき言葉が分からず
無意味な応援を続けていました。
当然ですがお客様の足は
だんだんと遠のき、
メールを送っても返信が来ることは
なくなりました。
私は心のどこかでホッとしました。
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今でも時々思い出します。
私のことを
「ちーちゃん、ちーちゃん」って
呼んで頼ってくださっていた
とても素直で可愛らしいお客様。
あの当時、私に出来たことのすべては
やり切ってはいたんです。
結果が出ないことが
不思議で仕方なかった。
今は分かります。
私は自分の能力をかいかぶっていた。
過信してた。
出来ることと出来ないことが
明確じゃなかった。
お客様を「変えられる」と思ってた。
お客様を変えることが
自分の仕事だと思ってた。
お客様を依存させようとしてた。。。
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あれから時が経って
色んなことがあって
私にはマッサージ以外にも
解剖生理学的な知識や
心理学的な傾聴力や
運動の仕方や身体の使い方
栄養などたくさんのスキルを
身につけました。
だからこそ、言える。
私にして差し上げられることと、
お客様ご自身にしか出来ないこと。
お客様のお役に立ちたいという気持ちは
あの頃も今も同じ。
でも今は、大好きなお客様が
むくみなどという1部の問題だけでなく
全体の幸せを見られるようになる、
その為のお声掛けを大切に
するようになりました。
同時に私自身の幸せも
大切に出来るようになりました。
サロンに通ってくださるお客様、
過去に来て下さったお客様、
たくさんの経験を愛と共に下さって
本当にありがとうございます。
心から感謝しています😊