昨日はお宿を出てから、茅野市神長官守矢資料館へ行きました。諏訪上社の神長官という偉いさんの守矢家の資料館です。
この築21年の建物は建築家「藤森照信」さんのデビュー作です。
ちなみに藤森さんの実家は、すぐ近所にあります。
僕はこの方の奇想天外な建築が大好きで、何冊か本も持っていますが、実物を見るのは初めてでした。
この建物はRCですが、外壁には手割のサワラ材が貼ってあります。
屋根材は地元の鉄平石。
自然素材を面白く使うのがこの方の建築の楽しさです。館内に入り、僕はしゃがみこんで土間を触り、妻は大きな窓の造りを見ていたので、事務所から出てきた案内役の方に「建物系ね」と言われてしまいました。
壁と床は藁入りのカラーモルタルでした。
コンクリート打ちっぱなしではなく、それを自然風の素材で覆うのが藤森流。
築21年という古さを感じなければ、完成した当時でも新築の新しさを感じなかったのではないかと思います。
館内はそんなに広くなく、入口すぐのホールと他に展示室が2部屋あるだけです。
この階段と手すりなんか、何時間見てても飽きません。
2階には収蔵庫があり、階段上部の跳ね上げ式木製階段を下ろさないと2階に上がれない仕組みになっています。
この資料館の近くには茶室「高過庵」と「空飛ぶ泥船」が建っています。
内容が濃すぎるので、その2つは次回に。
