28日が仕事納めでした。29日の夕方、近所の弓立牧場へ搾乳の体験をしに行ってきました。
5年ほど前、大阪から引っ越してきて、ご夫婦で酪農をされてます。
一日3回の乳しぼりのうち、午後4時からの部に参加しました。
約60頭のホルスタインがいて、そのうち搾乳出来るのは48頭でした。
作業が忙しく搾乳風景を撮れなかったので、わかりにくい説明になりますが、搾乳手順はこんな感じです。
乳搾りは機械でシステム化されていて、いつもはご主人一人で行われています。
搾乳場は牛一頭ずつ入れるゲージが一段低くなった作業スペース(牛の歩く場所より1m程低く、作業性を良くしてあります)の左右に3ゲージずつ並んでいます。
一度に6頭の搾乳が出来るわけです。
ゲージには出入り口に扉があり、作業場からスイッチで開閉できます。
牛を入れ、扉を閉めてから搾乳作業です。
作業はゴム手をはめて行います。
基礎知識として、ホルスタインには乳が4っつあります。人の手の親指くらいの大きさです。
①まず手を洗浄・消毒し、牛の乳から手で4回乳を搾り、残っていた乳を搾り出し、消毒液を乳にスプレーします。
②再び手を洗浄・消毒し、紙で消毒液を丁寧に拭き取ります。
自動吸引機?の先をそれぞれの乳にセットすれば搾乳開始です。
一頭で15~20kg弱の牛乳が搾れます。この牧場は一日3回の搾乳で1,500㎏になるそうです。
搾乳作業の流れはこんな感じですが、牛が勝手にゲージ入ってくれるわけはなく、連れてくるのが大変です。
システム化された搾乳場はちょっとした舞台のようで、作業風景は見てても楽しかったです。
ご主人が搾乳中、奥さまは糞の掃除や、餌の補給などされてました。
搾乳はいわば、収穫作業で一番楽しいところですが、糞の処理など大変な仕事が他にもいっぱいあるんだと思います。
今回僕は、とりあえず一回やってみたかったという悪い癖で、ご無理をいいました。
ただ、どんな作業でもすぐに順応するのでそれなりの戦力になり、びっくりされてました。
作業後、搾りたての一杯をいただきました。
濃厚な味を期待していたのですが、低脂肪乳並みのあっさりさでした。
脂肪分が酸化していないので、あっさりしているそうです。

これは羊です。