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フランス旅行で最初に向かったのがノルマンディ地方の城・モンサンミッショルでした。
海岸線の干潟にポツンと建っていました。岩山にへばりつくように石を組んで城が作ってあります。
後の時代の城は戦を無視した豪華絢爛タイプですが、この城は要塞で実際イギリスとの100年戦争でも落ちなかったらしい。古いタイプの城の特徴はたくさんあるようですが、僕が気に入ったのが螺旋階段です。階段の芯の部分を丸く加工していて、シンプルですが手間がかかっています。螺旋階段が時計周りというのにも意味があり、下から攻めてくる敵は階段の中心側に剣を持つ(右利きの場合)ことになり、剣が使いにくく、逆に守る側は階段の外側で剣を使いやすいからだそうです。
今の建築では階段は間取りによって決められるだけなのですが、使用方法等もっといろんな事を想定して考えると面白いし、使いやすい建物が出来るとヒントを得た気がしました。
螺旋階段は敵の攻撃をよけながら二階に逃げられるので、夫婦喧嘩でやられっぱなしの旦那さんには使えます。