


今日も梁を墨して加工してました。作業にあまり変化が無いので刻み作業の基礎を紹介します。写真は梁の蟻加工です。墨通り刻めばいいのですが、それがなかなか難しいです。刻む過程で大事なことは常に3方の墨に沿って刻むことです。2方ではだめなんです。例えば角材を手鋸で切る場合も4面のうち3面の墨にそって加工しなければいけません。しかも切断面は墨にたいして直角に加工しなければいけません。文章で書くと難しいのですが、まず墨をして加工してなくなった部分にも墨をし直して、常に墨をするくせを付けることが大事なんです。だから仕上がった加工部分にもちゃんと墨が残ってます。逆に言えばちゃんと加工をしてる方の加工部にはすべて墨がしてあるとおもいます。そこだけ見るだけで大工さんの考えが解るというものです。