ZENITHBLUEの下で -9ページ目

ZENITHBLUEの下で

天頂の吸い込まれそうな青い色。
その下で日々繰り返される人々の生活の
なんとほほえましいことか。

子供の頃はたまに降る雪が

嬉しいものだった


雪が降るたびに

かまくら作りを

試みたものだ

そう

秘密基地を作りたかったんだと思う


しかし

かまくらを作れるほど

降雪量は多い地方ではなかった


ただ一度だけ

一人だけが中でかがんで入ることができる

ものができたことはあった

翌日には

太陽に召されて行った


時を移して

光がまぶしい夏

段ボールやベニヤで

作った秘密基地


林の中に作ったそれは

涼しく居心地の良いものだった

治外法権と通過儀礼

そんなものだったのだな


さて

外は吹雪いているが

明日はきっと

眩しい銀世界が

広がっていることだろう