2016年12月下旬、彼女は私と一緒に過ごすクリスマスを楽しみにしていました。
リビングにはくまのプーさんなどの飾り付けしてくれました。


ただ、リビングにはホームシアター用のスピーカーがあって、TV周りはシンプルな状態を保っておきたいというのが私のこだわりでした。

「左のサブウーファーの上には物を置いて欲しくないんだよね。プーさんのフィギアは飾り棚の上を片付けて、そこに置かない?」と彼女に言いました。
「そんな高いところに置いたら見えないよ。普段ホコリ叩きを置いているような場所なんかに私のプーを追いやるなんてヒドイ!!」と彼女は怒ってしまいました。
「ゴメン、そんなつもりはないんだ。でも、俺のこだわりもわかってほしいな」と私。
「クリスマスのときくらい飾り付けしたっていいじゃん」と彼女。
「何も飾り付けをダメって言ってる訳じゃないんだよ」と私。
「もういい!!!」と彼女。
「う〜ん、よくないでしょ。ちゃんと話そう…」と私。
この後、彼女はもう手がつけられない状態になってしまいました。
それで彼女は食器をいくつか壊してしまいました。
その中にはお気に入りのマグカップがありました。

このマグカップは私が陶芸で作った物です。
普段使いをしていて、彼女も気に入っていたはずです。
大事な物が壊れてしまって、私はしばらくの間、呆然としてしまいました。
でも、混乱している彼女をほっておけないと我に返りました。
彼女に向き合って、彼女の目を見て、彼女を強く抱きしめました。
「ごめんね、飾り付け一緒にしよう。クリスマスだもんね」
「物はもう壊してほしくないけど、壊れてしまったものは仕方ない」
「明日、一緒に新しいマグカップを買いに行こう」
彼女は「ごめんね」と謝って、「うん」と頷きました。
これは後からわかったことですが、壊れたマグカップを彼女は捨てずに取っておいてくれていました。
