古庄式-クリエイター独立の法則- -23ページ目

イラストレーターの売込み方を考える

イラストレーターになりたい方に向けてどうすればなれるのか、雑誌や諸先輩方が一様に出版社・デザイン事務所・広告代理店などへの「売込み」を勧めています。内容は次の通りです。


●自分の絵のタッチ、イメージに合う雑誌等を見つけ、編集長に電話でアポを取る。

●一度電話口で「郵送で」と断られても直接時間を作ってもらうように食い下がる。

●無事直接渡す事が決まったら作品を10枚ほどに限定し、透明ファイルに入れて持って行く。

●棚に並べても目立つ様に背に名前と連絡先などを入れる。

●売込みの後もすぐに仕事が来ることは稀なので季節の挨拶状や展覧会の案内は必ず出して忘れられない様にする。



・・・といった所でしょうか。

全く間違っていませんし、実際このような売込みで仕事につながった方も沢山おられるでしょう。編集者さんの中には「いつでも売込みウェルカム」な方もいらっしゃいます。

しかしこの手法、あまりにマニュアル化されていて、イラストレーター志望者は誰でもやっています。その中で編集者の目に止まるのは容易ではありません。

かく言う私も若かりし頃に同じ事をやっていました。
手当り次第に電話をかけ、時間を調節し一件でも多くの編集者さんと面談する。地元の熊本から1ヶ月限定で3畳のマンスリ-マンションを借り、デビューのきっかけを掴むべく日々奔走していました。

そんなある日とあるデザイン事務所の社長さんの計らいで、日本のグラフィックデザイン界の重鎮、長友啓介さんに絵を見てもらえる機会をつくって頂きました。

南青山の飲食店で一通り作品を見ていただき、様々なアドバイスを本当に気持ちよくしてくださいました。そんな中で長友さんがふと一言、


「今の時代には今の時代に合った売込み方があるんじゃない?」


とおっしゃったのです。
その時に気付かされました。1000人のイラストレーター志望者がいたら1000人がほぼ同じ事を何の疑いも持たずにやっていると。各個人に合った売込みの方法があるのではないかと。

私の目標は自分のクリエイティブな才能を活かし生業にする事でした。なにも雑誌に載ってイラストレーター界のスターにならなくても良いわけです。某雑誌の登竜門的コンテストで入選しなくても、仕事があって稼いでいければいいわけです。しかし「イラストレーターになるためには」という情報が偏っていると当初の目標もあやふやになってしまいます。

イラストといってもそのタッチはイラストレーターの数存在します。もちろん使われる場所も様々です。自分のイラストがどの現場で収まりがいいかを見極め、ピンポイントで営業をかけていけば仕事につながるチャンスもぐっと近づくと思います。

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