2020/08/28

ポタリング会メンバーで「富士スバルライン」を走ってきました。 MULLER ML725で富士山を走るのは、初めてのことです。


当日の朝まで天気は「晴れ」の予報でした。 途中、雨に見舞われるも「きっとこの辺りだけでしょ」と楽観的な感じで車を進めます。


伊勢湾岸道>新東名>R138>東富士五湖道とつなぎ、10時頃富士吉田に到着。 富士山駅近くの商業施設で「吉田のうどん」を平らげたあと、デポ地である富士北麓公園へ。 


「なかなか晴れてこない。 しかしここまで来て走らずにいられますか」 曇り空の下、富士山五合目に向かいます。 ゲートにて通行料金の200円を払い、いざフジヒルが行われる道へ。



気持ち良く登り始めた富士への道。 ただ雨は止みませんでした。 一合目のパーキングで雨宿りがてら、今後どうするかを検討。 「これ以上降るようだったら、『勇気ある撤退』も視野に入れて走ろう」という結論に至り、さらに先を目指しました。


先ほどの休憩の時には、もうすでにシューズの先までして浸水していました。 こうなったら開き直るしかありません。 汗かきな自分にとっては、「ヒルクライムが涼しく楽しめる」と割り切っての走行。「雨でも楽しいじゃないか」ナチュラルハイな状態だったのでしょうか。


8月28日時点、富士スバルラインにはマイカー規制が発表されていて、一般車の通行は皆無。 後ろから迫りくる乗用車やバスなどのプレッシャーもほとんどなく、走ることに専念できたのでした。


二合目と三合目の途中にある「樹海台駐車場」 天気が良ければ青木ヶ原樹海や河口湖が望めたはず。 背負っているミラーレスカメラは、単なるオモリとなりました。 

スバルライン 勾配もカーブも思っていたほどキツくなく、あまり無理をしなくても走ることができました。 富士ヒルのコースは、計測距離24km  獲得標高1270m  平均勾配は5.2%   最大勾配7.8%  乗鞍のエコーラインとほぼ同じ標高を上るのに、距離は4kmも長い。 全体的になだらかで走りやすいので、完走率が高いのも納得です。


引き返す事もなく、また天気が回復する事もなく、静かな小雨のスバルラインを登る。 「雨もまた一興」 本当は止んで欲しかったのですが・・・

17km地点 四合目である大沢駐車場にて小休止。 標高が2000mをこえて、一気に気温が下がってきた。 走っていると気が付かないけれど、一旦止まると、冷えが感じられる。

コースはあと3分の1を残すのみ。 霧雨の中、再スタート。


レンズを向けられたので、頑張っているフリ。 

四合目より上は大沢駐車場までとは違った雰囲気となる。 勾配も比較的なだらかで、スピードに乗る区間も出てきたり、雪避けであろうトンネルがあったりと、今までとは違う味わいの道を楽しめる。 


ゴール!! 距離24km 獲得標高1270m
富士ヒルクライムのコースを走り切りました。
憧れの富士山、感無量です。


五合目の観光施設はお客さんもまばらで、イメージしていたにぎわいはありませんでした。 マイカー規制や天気の影響もあるのでしょう。 

気温は13度ほど。 雨に濡れた体が、芯から冷えてきました。  


昼食はこれを食べると決めていました。

噴火カレー(コーヒーセットで1200円)

ご飯が富士山みたく盛られ、ルーと福神漬けで火山感を更にアップ。 富士山が噴火とは不謹慎かもしれませんが、見ても楽しめるカレーライス。 思いのほかスパイシーな味付けで、体の中から温まります。 


レストランの方にお願いしたことことがありました。

「ストーブ点けてもいいですか?」

震えながらストーブにあたる3人。 8月末なのにストーブが必要とは、山を甘くみたらいけないですね。 特に雨降りは体温が奪われるので、装備は一考しなければいけません。 ヒルクライムは荷物を減らして身軽に走りたいところですが、ゴールの後や帰路のダウンヒルでは寒さ対策は必須。 身をもって知った次第です。


さて、上ったからには下りなければなりません。 NHKの自転車番組「チャリダー」の中で、坂バカ遠足のコーナーに「下り専用バス」なるものがありました。 その時は「下り専用ってなんだよ。」とバカにしていましたが、この状況であれば、その意味よくわかる気がします。


無事にダウンヒルを終え、料金所まで帰ってきました。 トイレ休憩と記念撮影をして「勝手に富士ヒル」終了です。 お疲れ様でした。


帰り支度を済ませてから近くの日帰り温泉で汗を流し、夕食を取りながら今日のイベントを振り返ります。 ソロで走っている時には味わうことのない、楽しく寛げたひとときです。(このあとの帰路が300km以上あることは、すっかりと忘れてますけどね)




画像には残りづらい一日でしたが、富士山の五合目まで上ったという記憶に残るポタリングとなりました。 また来るぞ!