人生の楽しみ方は父から学びました。幼い日の記憶! | ダンディ塾長吉井がキミを医学部、京大、阪大に合格させます!

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自ら高い志をもって努力しているキミの悩みに答えます。①目標設定の心構え②合格戦略マスタープラン③教科別入り口戦略④教科別弱点克服戦術⑤模試判定アップ戦略⑥学校の試験で爆伸びする7つの術など愉しい方法をお伝えします。

私には3歳のころの強烈な思い出があります。

 

父に促されて松江駅に停車中の国鉄時代の列車に乗り込みました。

外は夏の太陽が明るく、列車の中に入ると一瞬薄暗く感じましたが、

左に折れると扉の向こうに明るく光の差し込む社内が見えました。

 

その瞬間、鼻腔に強烈な床油の刺激臭が付きあがってきました。

 

国鉄の列車が木材の板張りであったころ、

防腐のために強烈な刺激臭のする床油を

床に塗ってあったのです。

 

この匂いが私の幼いころの記憶を蘇られてくれます。

 

父はドイツワイマール共和国の憲法の研究者で、当時

島根大学の文理学部の公法に助手をしていました。

 

弟が生まれて、母は赤ん坊の弟と家に残留しました。

 

日本公法学界のメンバーで1年に1回は学会にでていましたが、

そのついでに、

 

東京の親戚たちに自分の可愛い子供の顔を

見せに行ったのでした。

 

私たちは島根県の松江から夜汽車に乗って姉と父とともに大阪まで行き、

下車してデパートで食事をして服を新調してもらいました。

 

それから東京まで行き、父は学会に、

その間私たちはおばの家に預けられました。

 

東京ではおばが世話をして上野動物園まで連れて行ってもらいました。

 

像の織の前で見ていると像のお尻から大きな丸いうんちが落ちてきて

驚きのあまり、

『ぞうのうんちだー』

と叫んでしまいました。

 

このときの写真がリアルに残っています。

 

帰りは須磨で下車し海水浴をさせてくれました。

 

産まれてはじめての海でした。

 

海の水を見て躊躇してる私たちを交代で

誘い、海の水になじませた父が言いました。

 

『おとうちゃんの背中に乗って頸につかまりなさい。

亀さんになって泳いでやるからな』

 

今でも父が亀さんの役でその大きな背中に乗って

しっかり頸につかまって

波を掻き分けて進むとき皮膚にあたる海水の気持ちよさを覚えています。

 

近くで泳ぐ若い女性が『可愛い僕ですねー』といってくれた

 

時の声が今でも耳についています。

 

楽しいことをシェアしてくれる粋な父でした。

 

もちろん姉も父の亀さんに乗ってご機嫌でした。

 

大阪で姉はドレス、

私はおしゃれなエンジのアロハシャツを着せてもらいました。

 

親の思い出、恩は一生わすれられません。

 

 

人生の愉しみ方を教えてくれたのは父でした。