『高校の古典の先生が
助動詞や動詞の活用形を何度も何度も
小テストで繰り返すので辟易してるんですよ!
それに源氏物語ってなんか嫌なんですよね。
六条の御息処って亡くなった皇太子の奥さんでしょ、
明石の君って言う人も居て、
女性だらけじゃないですか。
教科書では一部しか扱わないけど、とてもじゃないけど
全部読む気になれないのですよね』
『あーそうですねー。
僕も高校時代はね、漢文でやった項羽と劉邦みたいな
英雄豪傑の出てくる
男の戦いのドラマが好きでね、
なよなよした源氏物語のどこが良いか
わからなかったからね。
NHKの大河で輝る君という紫式部が主人公の
ドラマが始まったから参考にしてみたらよいと
思うよ』
『はい。
それから、古典読んでると
主語の省略が多くてわかりにくいのですが、
どうしたらわかるようになりますか?』
『それはね省略の美学なのだよね。
その中身はこれから話す3点なのです。
①接続詞の主語同一用法『て、で』
と主語転用用法『を、二、が、ど、ば』
を知識として使い分けていくと6割程度はあたるからね。
それが通用しない場合が主語と尊敬語のパッケージングを
考えて判断していけばいいんんだよ。
最後は、宮中の女性の呼称がややこしいんだよね。
一人の人物に5通りの言い方があって全部同一人物の
事だったりするんだよね。
①御息処(みやすんどころ)
②女御,更衣
③女官、女房
④二条殿、清少納言、河内
⑤上臈、中臈、下臈
だから紫式部の本当の名前『まひろ』なんて
親兄弟やよっぽど親しい人しか知らないわけ。
皆、邸のある通りの名前、父親の役職や守を勤める国の名前で呼ばれていたわけです。
古典の勉強に入る前に私は必ずこの主語に関するお話はしておかなければならないんですけど、
なぜかしら、高校では先生たちは説明してくれませんよね。』
『はい、そうですね』
『だからね、ロゴスで古典を学ぶとね楽しいから
そのうち皆古典で日常会話を
しゃべりだすことになるのですよ。
「古典単語の暗記はいといみじ」
なんていいだすわけだよ。
面白いしょ』
『はい、いとおかし』
『そうそその調子だよー』
笑!笑!