一年中、ポートレートを楽しむための撮影バイブル!

季節の定番シチュエーションから、撮影時のとっておきアイデアまで、ポートレートに関する75項目もの撮影ノウハウを、プロカメラマン・河野英喜氏が解説します。初級者から中・上級者まで、ポートレートを撮る人すべてに必携の“ポートレート撮影バイブル”です。

【目次】
桜/菜の花畑/光学フィルター/フレア&ゴースト/春の風/春の夜空/神社/森/川辺/花火/ひまわり/海辺/ススキ原/コキア/落ち葉・枯れ草/斜光/窓/夕景/シャボン玉/観覧車/煙幕/イルミネーション/雪原/雪バウンス/ホワイトバランスシフト/アクリル板/色付きLED ほか

【覚書】

桜をぼかし過ぎない。画面のどこかにピントが来る桜を用意する。


桜ポートレートに適した天候は「薄曇り」。なぜなら、桜に影が出ないので、桜がマイルドに写るのと、花も人間もハイライト側にとびにくく、諧調が豊かになるからだ。


DUTEフィルターで輝度部を柔らかく。


ブラックミストフィルターで幻想的に。


食用品包装フィルターをレンズ前に被せ逆光で撮ると、フレアをランダムに発生させたり、コントラストを抑えた、柔らかい絵になる。


風を味方につけて印象的な一枚を捉える。


モデルにはしゃがんでもらい、手水の動きを再現した。斜め後ろから撮ることで浴衣の帯を見せ、女の子らしい丸みのあるボディラインを表現している。


ゆっくり歩いてもらいながら動きの隙間を狙っている。そうすると自然なポージングが得られやすくなり、同じ立ち姿でもいろいろなバリエーションで撮ることができる。


うなじを分かりやすく描くために全体が影になっている軒下に入る。うなじはシーンによって見え方が大きく変わる。手を添えたり直している仕草もよい。背中を入れて撮っても、もっと寄って撮ってもよい。暗まりい中で撮影しても首元の白さんが引き立つだろうし、強い光を当てて汗をかいて見せれば艶っぽく表現できる。


ラムネは直接光で透明感を活かして。


飲む寸前に少し口を付ける程度でとめてもらう。ラムネの周りに水滴がついて、冷たさを強調できる。


帽子や本をレフ板代わりにつかう。


地面にできた強めの影を背景に。


スポット光が差すポイントを見つける。


真夏の海は夕暮れ時が勝負。


浜辺に流木があったら勝ったも同然!


緑のシーズンは白いバスタオルてま「緑かぶり」を防ぐ。


体の部位をフェティッシュに撮る、鎖骨美人。


落ち葉を持たせて撮る。

 

フレアは躊躇わずたっぷり入れる。


ハーフNDフィルターで雲のない空にグラデーションを作る。


撮り手の影も入れて親密度を演出する。


日没前の順光はモデルを綺麗に見せる。


カラスに息を吹きかける仕草は秋冬シーズンならでは。ら


冬の日没直後の順光は最高のディフェーズライト。