カメラ中級者になるために2冊目に買うべき脱初心者本
4部構成でカメラと写真の基礎がすべて学べる、初心者から中級者へステップアップしたい人向けの脱初心者入門書です。本書は操作(Training-01)、作画(Training-02)、編集(Training-03)、創作(Training-04)の4部構成。操作はカメラの基本的な操作と技術を学ぶセクションです。ピント、露出、F値、シャッター速度、ISO感度など、カメラの機能を操作することで写真がどのように変化するのかを身に付けます。作画は被写体との距離のことや画面構成(構図)、レンズアプローチなど主に写真の表現方法についての知識を学びます。編集ではRAW現像やフォトレタッチ、さらにはプリント表現(用紙サイズや余白の付け方)など、撮影後に学ぶべき要素を担うセクションです。最後の創作はフォトコンテストに挑戦する方法や写真展示の方法、さらには組写真の考え方やポートフォリオの作り方など、いわゆる写真を第三者に見せるためのヒントを知ることができます。

【覚書】

コントラストや彩度が控えめの設定で写真力を高める。


どう撮るのではなく何を撮るのかを意識することが一番大事。


撮影の対象にするのは「モノ」ではなく「コト」の方がよい。自分だけが関心を持つような物事の様子を意識して写真に捉えると良いでしょう。


肉眼では露出オーバーや露出アンダーの見え方はしません。明るい部分や暗い部分に視線を向けると、瞬時に明るさを調節してちょうど良く見えるようにします。


周りをぼかしすぎると、主題を伝えるために必要な状況説明が不足気味になる。


望遠レンズで狙ったり、近づいたりするなど被写体をアップで捉えるほど、画面内での動きが大きくなるため、そのぶんブレ量も大きくなります。


組写真では使用するISO感度を限定し画質を統一した方が伝わりやすくなる。


画像処理に頼らない露出補正を心がけて高画質のための適正露出を確実に得る。


光と陰の関係を曖昧にするハーフNDやHDRは絵画的になりがち。


メリハリが足りないなら光や構図の工夫でもりあげよう。


どう撮るのではなく何を撮るのかを意識することが一番大事。


撮影の対象にするのは、「モノ」ではなく「コト」の方が良い。




何を見てなにを感じだのがを明確にして写真に捉えることが、自分の視点を伝える基本になります。それを鑑賞者が見てどのように感じるのかが写真の評価につながるのですが、視点が曖昧で分かりにくいと、せっかくの表現したものが伝わらないことになります。


選ぶ力を鍛えて撮る力を向上させよう。


撮影距離を固定して被写体との距離感を統一して伝わりやすくする。単焦点レンズを使用するなど焦点距離も固定した方が効果的です。


「うまい」や「きれい」が主題だと既視感のある写真になりがち。


被写体という「モノ」への意識が強すぎると、どこかで見たことがあるような、他の人が撮った写真ににてしまいやすいです。中略 テーマなどの「コト」を意識すれば、表現に広がりや深まりが生まれて、フォトジェニックな仕上がりではなくても個性的な作品であるになります。


被写体やシーンを見て何かを感じて撮ろうと思ったことが、写真で伝えたいことになります。それが「主題」であり」テーマ」です。中略 テーマとなる言葉を決めてから作品作りに取り組んだ方が効果的です。


テーマを意識するだけで目に飛び込んでくるものやアプローチの方法が変わる。


複数の写真をつなぎ合わせるために、組写真ではテーマとなる言葉が必要になりますが、単写真でもあった方が良いです。その言葉を意識しながら撮り進めることになり、これまで見向きもしなかったものに気持ちが動かされることもあります。


行動範囲が同じでも、言葉で何かを意識していると、それに関連するものが次々と目に飛び込んでくるようになります。それらを拾い集めるように捉えるだけで、テーマに沿った写真を撮ることができます。


テーマは特定の被写体やシーンを連想するような言葉ではない方が良いでしょう。例えば「気配」「記憶」「時間」など、直接的に写らないものの方が想像力が膨らみます。テーマを形にするためのモチーフの選択肢や表現の幅も広げやすくなります。抽選的な言葉から始めて、撮り進めながら少しずつ具体的なテーマを掘り下げていくと良いでしょう。


三分割構図では画面中央の領域に主題を配置する。


被写体や背景など画面を構成する要素に濃淡があれば立体的な描写になります、濃淡がないと平面的な仕上がりになりがちなので、伸びる影や日陰の部分など陰影の要素を取り入れて画面に変化を出すといいでしょう。


くもりの日や日陰でも明暗をじっくり観察して立体的な画面構成にする。


陰影を上手に生かして光に照らされた部分に鑑賞者の視線を誘導する。


モノクロで表現するときには色に惑わされないで、光と陰影、明暗、濃淡を意識しながら画作りをしましょう。


脇役を加えるのも足し算です。


脇役を加えることで主役の見え方や感じ方に変化が出ます。らもちろんその配置など、両者の関係性が伝わるような工夫が必要です。


組写真の場合、複数の写真を組み合わせて表現するための役割分担がポイントになります。前後の他の写真で情報を補完し合えば良いので、それぞれシンプルである方がテーマでつながりやすいです。


白飛びや黒つぶれは露出ではなく画面構成で改善する。


被写体や背景をレイヤーとして考えてバランス良く重ねる。


平面的な画面構成になる条件では前ボケやトンネル効果を生かす。


ファインダーや背面モニターをのぞくと足が止まり手元で画作りすることになる。


ファインダー接眼の前に脳内フレーミングで画作り 撮影するイメージが明確になってから行動に移す。


大切なのは枠でなく、その内側の部分です。「中心」「芯」「軸」といったものが感じられない写真は訴求力が弱く、鑑賞者につたわりづらい傾向です。


くもりの日や日陰でも明暗をじっくり観察して立体的ない画面構成にする。


陰影を上手に生かして光にてらされた部分に鑑賞者の視線を誘導する。


周辺部を少し暗くして画面を引き締めます。


余白の幅は1センチを目安に広めにすると見栄えが良くなる。


周辺を暗くして画面を引き締める。


涼しさや冷たさを感じさせたいときは、色温度を低めに設定して青みを加える。


作品のタイトルは被写体の様子、撮影時に感じたことなどを表した言葉が良いでしょう。被写体や撮影地などの明所など説明的なものだと、作品の良さがいまひとつ伝わってきません。この作例の場合も「煙突」ではなく「夏の終わり」のように、「モノ」ではなく「コト」を表した言葉のほうが、作品を見たときの感じ方に広がりや深みが増し、鑑賞者の心に響きやすく伝わりやすい表現になります。



  またっ