著書の「選択肢のある自分づくり」を既に読んで頂いた方は〝あの場面ね~♪″とご理解いただけると思いますが、スウェーデンの会社で働いていたときに外国人上司からの「Why攻撃」がものすごかったんです。


日本の事情、日本人の性質などを説明すると、「Why?」(なんで?)


問題解決するために何か言うと、「How?」(どんな風に?)


という質問が必ず帰ってきました。


彼らにとっては、もちろん攻撃するつもりはありません。(笑)


至ってノーマルな質問なんです。


昨年末に、「Why攻撃」の説明をスウェーデン経営者に伝えたところ、「スウェーデンの経営者は5のWhyを聞きなさいということがあるんだよ。5回なんで?と聞くと、真髄が見えてくる。」とのこと。


これは、5W1H と言われるものとよく似ています。


Who?(誰に?)

What?(何を?)

When?(いつ?)

Where?(どこで?)

Why?(なんで?)

How?(どのようにして?)


日本人は質問すること、されること、それに論理的に説明する訓練をする環境で育っていないため、攻められてしまい、委縮してしまうことも多々あるようです。


質問をしている側からすれば攻めてるつもりは全くなく、むしろ表面からどんどん奥に入っていき、その人の言わんとしていることをクリアにするために聞いています。


外国人上司から鍛えられたせいで、何か言葉を発する時は論理性を持って話をするということが身につきました。


外国企業と今まで関わりがなかった人でも、これからはロジカルシンキング(論理的思考)が更に求められる時代に突入していくと思います。誰もが分かり易く論理的に物事を伝えることが出来るように噛み砕いて伝えるということを日々心がけていると、自然に「伝える力」が身に付き、「コミュニケーション能力のある人」と人は呼ばれる可能性も大です。


では、「コミュニケーション能力のある人」になるためにはどうしたら良いのでしょう?


それは、「Why?(なんで?)」とまずは考えることから始まるのではないでしょうか。


スウェーデンの経営陣が使う「5つのWhy?(なんで?)」は、日本国内でも広く応用できるのではないかと思いました。