富山市八尾町の人々は小さな町に3日間で
数万人の観光客が集まるのに整然と迎える。
夜は街中交通止め、
中心部の駐車所にも車は無い、
各家の前は雪洞と縁台がある。
それでも足りず、皆歩き疲れて道路の縁石にずらりと
腰をおろしている、
その景色が踊りを見る用意なのだ。
道路に吸殻などごみは全くない、
道路から開放された家の中を見ると
殆どゆかた姿で祝いの膳を囲んでいる、
町じゅうで自然に祭りの雰囲気が出来ている、
素朴な昔の田舎の風景そのままである。
その中から生まれた風の盆踊りだから
静かなきりっとした仕草の踊りなのであろう。
風の盆、とは二百十日に行う暴風を治める祈り
の踊りだそうだ、
まさにぴったりの感だ。
二百十日とは節分からの経過日数、
九月初旬の台風の多い時期である。