今日は節分、子供のころの豆まきを思いだす。
上州の空っ風がふく安中は極寒の季節である、
この日が来ると少々の御馳走と煎り豆を
敷地内にあるお稲荷さんに捧げてから豆まきをする。
父親の、福は内鬼は外、の大声で始まり5人の子供が
副唱しながら神棚、仏壇、床の間、お勝手、家の東西南北
から便所まで豆をまき、その後祝い食を囲むのである。
隣り近所の家も皆同じことをするので夕方になると
ひと時にぎやかな合唱となる。
鬼に豆をぶつけて追い出し、福を呼びいれる。
子供のころはその意を素直に受け入れていたが、
思うに大豆は大事な栄養源であり農作物の中では
高価なものである、これを子供に食べさせて丈夫に
なるようにとの祈願ではないかと、今は思う。
現代になると私の住む地域では、鬼は外の声は
聞こえない、10年前までは聞こえたが、子供の
居ない今は静かなものである。自分だけでも
よろうかと思いもするが、声が出ないでいる。
子供のいる家庭は是非やってもらいたい。