義母が特養ホームに入って一年になる。
新潟の山中なのであまり行けないが二ヶ月に
一回くらいは行くようにしている。
100人位いる中で義母は一番しっかりしている。
車につかまらないと歩けないのとトイレが
15分毎にあるのと、物忘れが強い。
他の人を見るとまるっきり意識がなく寝たきり、
自分では食事のできない人、どなっている人、
歌を歌っている人、じっと下を向いている人、
皆寂しそうで世間の冷たさを感じざるを得ない。
若い時から働き、子供を育て、孫もいるでしょうに
面会にはほとんど来ないそうだ。
その気持ちを思うと人間としてこれでいいのか、
と考えさせられる。ほんとに生きているだけ、
のように見えるが、それでも生きることは大事
なのであろうな。昔はホームなどなくそれぞれの
家でそれなりの余生を送ったのだが、今は
それぞれの家庭の事情でしようがないのかね。