敷地内に置いて行かれた真っ白な金目銀目の猫
チロ(雌)と名づけて4日間面倒を見た。
先住の雄ネコ(タビ)がつきっきりでかわいがった。
チロもすぐ慣れて跡を追いまわしていた。
餌鉢も一緒でチロが食べ終わるまでタビが待っている。
トイレも別にしたが同じものを共同使用していた。
新入りチロが来たことを娘夫婦が聞きつけて飼いたいとのこと、
前から猫が欲しいと言っていたが踏ん切りがつかなかったのだ。
写真を見て一目ぼれである、
婿も猫好きであり、いろいろ勉強して泊りにやってきた、
来るなりチロから離れない、すっかり貰う気である。
しっかり情が移っている家内が困惑気味。
拾われてやっと安心したチロが可哀そう、
子分ができて献身的面倒を見たタビが寂しがる、
さあどうしようである。一晩考えた。
チロの将来を考えて若夫婦に預けたほうが良いだろう。
夫婦のためにも共通のペットがいたほうが良いだろう。
翌朝9時に獣医に行って予防注射をして証明書をもらって
お別れである、
家内も娘も涙、涙である。
たった4日間の同居生活であったが、
娘はタビが可哀そう、
家内はチロが愛おしい、
タビが可哀そうである。
会いたければいつでも会える家庭に行くのだから、
と慰めた自分も涙が浮いてきてしまった。
以後2日間何度電話やメールのやり取りがあったことか。
餌もしっかり食べている、トイレも失敗なし、
良く遊び、良く寝る、まあまあ良かった。
チロチャン幸せに。