地元の小学校から卒業式の参列案内が来た。


20年近く学校施設開放委員会長を


拝命している関係である。


年配の人は今様の式を知らない人が殆どだと思う、


まず名称が卒業証書授与式である、


優等証書、皆勤賞など個人を表彰することは一切ない、


総代で証書を戴くのではなく、一人一人校長から戴く、


仰げば尊し、蛍の光の歌はなく、全員で別れの唱歌、


送る唱歌を合唱する。 


送辞、答辞も全員で一行ずつ読むのである。


全員が主役であるからこれで良いのでしょうが、


なんとなく張りがないような感じがする。


しかし先生の演出により会場の雰囲気が高揚してくると


何人もの生徒がしゃくりあげて泣いている。


先生も父兄も来賓も眼がしらを抑える。


大人はつい自分の時代と比較したがるが、


今は今で記憶に残る素晴らしい厳かな卒業式なのである。


時代の変化は時代を経過してみないと解らないものである。