N響定期会員をやめて2年がたって、久しぶりに演奏会に行った。
曲はドヴォルザークのチェロ協奏曲と新世界であった。
大好きなチェロ協であり期待も大きかった。
奏者はミクローシュ、ペレーニ(ハンガリー)で名前も知らなかった。
演奏が始まるや否や、まさにチェロの腹にしみる音にうっとり。
進むにつれ高音の弦さばきのせいか、ヴァヨリンではないかと思はせる
音色に感動して演奏に引き込まれ涙が浮かんできてしまった。
何の変哲もないごく普通のチェロのようであるがその共鳴の素晴らしさ、
それを引き出すのは技巧なのでしょうがとても人間技とは思えない。
今まで何回も聞いているがこれがチェロのおとか?
と感じたのは初めてである。
席が走者から7~8メートルの真ん前であったこともあるが、
その感動は一生忘れないと思う。
何もかも忘れ音楽に引き込まれ酔いしれて過ごす時間は最高。
しばし忘れていた宝物に出会って、
再びオーケストラに誘惑されそうである。