久しぶりに新橋ビル地下の飲み屋街に寄った。
一年以上経っていたので少し離れた所から
行きつけの店をのぞいたら懐かしい顔の客が
手招きをしてくれた、本当にうれしかった。
見慣れた顔が数人いたが皆歳をとったなあ、と思った。
自分も同じように見られていることを忘れていた。
ほぼ満員で連れと3人なので無理かなあと思っていたら、
全員が腰を上げて席を詰めて、どうぞ、と言って掛けさせてくれた。
以前と少しも変わらない常連客のマナーであった。
5年10年の客はざらである、皆仕事帰りの一杯で世間話を肴に親しく、
楽しい少しの時間を過ごして帰る。
年齢とか仕事を忘れて馬鹿を言いながら
同年輩との気楽な一杯は素敵であった。
なにもかも忘れている時間が持てることは素晴らしいと思った。