お風呂に入らないと一日が終わらない。


ゆっくり入って汗をかくと体がさっぱりして軽くなる。


どうしてこんなに風呂好きなのかと考えた。


戦後疎開していて子供の時に三日に


一度くらいしか風呂に入れなかった、


風呂を沸かす燃料(薪)が無かったからだ。


隣の家の風呂に入れてもらったりもした。


その当時入浴できるのが、


おいしいものでも食べるように嬉しかった。


夏は井戸端で水をかぶり清潔がなんとか保てたが


上州の空っ風が吹く冬は風呂しかない。


十人家族が入るので時間も限られていて侘しかった。


十八歳で東京に戻ったころは


毎日銭湯でとてもよかった。


子供のころの風呂事情のせいで


風呂好きになったのであろう。


風呂のことだけ取り上げても現代は幸せすぎる。