昭和18年生まれの義弟は


戦死した父親とは半年の付き合いである。


そのせいかとても個性が強く


周りと協調性が少ない。


それでも甥や姪と外戚には


しっかりした付き合いをしてる。


しかし独身で過ごすしかなく、


母親も施設に入ったきりの状態で、


癌にかかり一年になり


独り歩行が出来なくなってしまった。


戦争が無ければ結婚も出来、


病魔にも襲われなかったと思うと


可哀そうでならない。


これも戦禍のひとつである。


父を戦争で亡くした人は大勢いるでしょうが、


身内となるといろいろ考えさせられる。


戦後60年以上経った今でも


その暗い影は消えない。


戦後の復興に65年を捧げ続けた一人の男である。