No. 53 コンテナの中の商品が水濡れに‼︎ | 化学品 危険物のコスト削減請負人が公開する海外・国内ロジスティクスを失敗しない秘決

化学品 危険物のコスト削減請負人が公開する海外・国内ロジスティクスを失敗しない秘決

外資系企業でロジスティクスマネジャーの職につき、「好きなように会社を変えてよいと、ただし業績があがらなかったら即クビ!」と言われ、たった1年間で会社を黒字転換しクビではなく会社から表彰された、失敗しないロジスティクスの秘決を公開します。

今月初めにコンテナ納入しようとした商品がダメージがあると連絡を受けました。コンテナの中の商品がずぶ濡れになっているということです。

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コンテナ輸送に使用するコンテナは、輸入者や輸出者のものではなく、大きな会社でない限り、一般的には船会社からコンテナを借りています。

コンテナの流れは、輸出者が船会社からコンテナを借りて、そのコンテナの中に商品を詰め輸出し、輸入者はコンテナから商品を取り出した後、コンテナを船会社に返却します。

海上輸送する際、コンテナの内部温度は約60-70度まで上がると言われています。劣悪な環境の中でコンテナに穴が空いて、そこから海水が入ってしまうことは珍しいことではありません。

では、コンテナの中身が悲惨な状況になっている時は、「EIR」と呼ばれる書類を先ず確認してください。


「EIR」とは、コンテナにどのようなダメージがあるのかを記録している書類です。チェッカーによって、コンテナの外装を目視によって検査した内容を記録したものです。

EIR(Equipment Interchange Receipt)
コンテナの状態が記載された受渡証のことを言います。 コンテナを借りて返却する際に使用する書類のひとつです。



しかし、残念ながらEIRは完璧ではありません。輸入時にダメージが発生した場合にはこのEIRによって、「ある程度」知ることができます。人間が行う目視検査なので、見逃している可能性は十分あります。例えば、針の穴のような小さい穴をみつけることは出来ず、そこから水が入り、商品が水濡れになった経験は何度もあります。

先ずは水濡れなどのダメージがある場合は、EIRを取り寄せ、コンテナ自体が損傷してないかを調べることから始めます。

それが船会社や保険会社に請求する時の立証になります。


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今年2017年もコスト削減の成果により、アワードをいただきました。
有難うございました‼︎
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