■はじめに


あるブログで、「新人エンジニアにとってAIを使ったコーディング、いわゆる“バイブコーディング”は運ゲーにななっている」との話を読みました。

確かに、運がよければ一発でコーディングが完成することもあります。

でも、そんなに世の中甘くないんですよね。

「すごい!できたじゃん」と報告しようものなら、
「じゃあ、これもお願い」
と、すかさず追加仕様が飛んできます(←経験者は語る)。

そこでまたAIに頼ると、**リセマラ(やり直し)**が待っています。
……それを繰り返して、最後に出る結論はこうです。

> 「だからプログラムの勉強もしようね」

はい、全くもってごもっとも。

でも、漫画やイラストの世界ではどうなんでしょうか?

■プロンプト強調でがんばるけど…


漫画・イラストをAIで生成する場合、「プログラム」にあたるのがプロンプトです。
しかし、これがまた厄介で…。

プログラミング言語のように厳密なルールがあるわけではないので、
「強調すればなんとかなる?」と試すのですが――正直、うまくいかないことも多いです。

そこで、ChatGPTさんに“おすすめの手順”を聞いてみました。

以下がそのまとめです。

■漫画作成のおすすめ手順(ChatGPT案)


1. ジャンル指定:「●●系の漫画を作りたい」

2. キャラ設定:「主人公は○○/相手役は○○」

3. ストーリー:「起承転結を3行で」

4. ネーム化:「2コマにまとめて、構図とセリフを提示」

5. 画像サイズ指定:「幅1024ピクセル × 高さ1536ピクセル(必須)」

6. 描写詳細:「1コマ目は〜、2コマ目は〜」

これまで自分が使っていたプロンプトとはかなり違っていたので、
この形式に直して、試してみました。

■プロンプト適用例

> おはなし会から戻った妹に、いきなり「カメ!」呼ばわりされて戸惑う姉。
宿題をやっている姉が、兎とカメの話を思い出す。

プロンプトも整えたし、画像サイズ指定も入れたし――
準備万端で生成してみました。

■生成画像へのツッコミ


良い感じに仕上がってます……が、

【生成画像1】



なんでここに絵本があるの?
向きおかしくない?
吹き出し内の感嘆符がただの点になってるし……

【生成画像2】



髪色が変わってる!?

疑問が尽きないので、ChatGPTさんに理由を聞いてみたところ:

ChatGPTさんの回答

1. DALL·Eの「気遣い」:ストーリーをわかりやすくするためのアレンジ


2. フォント誤認識:小さい文字や記号をうまく扱えないことがある


3. キャラ設定不足:修正中に誤って上書きされた可能性あり

分析してみると…

① DALL·Eの気遣い
 運ゲー度高
 条件を明確化することで一部回避可能
② フォント誤認識
 運ゲー度中
 明朝体やフォント指定で多少防げる
③ キャラ設定不足
 運ゲー度低〜中
 根気よく調整すれば回避可

完璧にはいかないけど、運ゲー要素を減らす努力はできそうです。

■まとめ


これまでの僕のブログでは「ChatGPTさん頑張れ!」と、応援目線でやってきました。
でも、今回わかったことは――

> DALL·Eという高性能ツールを、ChatGPTという新人アシスタントと一緒に使いこなすことが大事だということ。



いつかこの「道具」を完全に使いこなせるようになれば、
運ゲーから本物の創作へステップアップできるかもしれませんね。