こんにちは。
寺子屋ロジックです。
今日は正座についてのお話です。
和室で勉強する寺子屋ロジックでは当然正座をして勉強します。
昔と違って最近は、正座は膝に悪いという考えが広まってきていますから、子供を正座で勉強させることに不安を感じる親御さんもいらっしゃるかと思います。
そこで、正座のメリットとデメリットについてまとめてみました。
出典は日本正座協会(こんな組織があるのです。驚)のコラムです。
正座のメリット
1.集中力が高まり、精神が充実する。
正座をすると、本来は下肢に向かう血流が急激に脳に回るためです。
2.眠気が覚め、認知症を防ぐ。
正座をすると、脳の血流量が増すことで、認知症予防の効用も期待できます。
3.心臓、肺、横隔膜など内臓の負担が軽くなる。
さらに発声がよくなり、特に高音が出るようになります。
4.消化力が高まる。
正座によって内臓の血流循環が高まり、消化機能が高まると考えられます。
5.肥満やメタボリック症候群を防ぐ
太っていると、重い体重が下半身にかかって、正座は苦痛になります。そうすると、正座をすることが体重を減らそうとする意識を高めることになり、結果的には肥満を防いだりダイエットに結びついたりします。
6.膝の周辺の靭帯や筋肉が強く、かつ柔らかくなる。
膝を180度近く曲げ、しかも立ち居振る舞いに太腿の筋肉を必要とするため、膝の周辺の靭帯や筋肉が強く、かつ柔らかくなります。
7.股関節、膝関節、足関節の3つの関節の可動域が広がる。
関節の可動域が広がるということはそれだけ下肢全体が柔軟になり、動きがスムーズになるということです。ただし、骨が形成されるのはだいたい思春期ですから、14、5歳までに正座をしたことのない人がこれを過ぎて正座をしても、この効果はほとんど期待できません。
8.肛門括約筋をはじめ、骨盤と内臓を支える筋肉が鍛えられる。
足をシビレにくくするために、微妙に重心や体を動かします。この際、骨盤を支える筋肉と内臓を支える筋肉が緊張して、知らず知らずのうちに運動になります。
9.側副血行が盛んになって、下肢の冷えが少なくなる。
正座をすると下肢の深部動脈の血行が一時的に悪くなりますが、その代わり、皮膚の表面近くに側副血行ができてきます。そのため下肢が冷えにくくなるのです。
10.姿勢が美しくなり、発声にもよい。
呼吸などによって姿勢が乱れないため、接するものに何かしらの美の感情を生じさせます。
正座のデメリット
1.足がしびれて、つらい。
座り方の工夫や座布団を敷いたりすれば、緩和されますが……。
2.関節炎や膝関節症を起こす可能性がある。
長い時間繰り返すと、膝の関節に炎症を起こし、膝関節症を起こしたりすることがあります。
3.運動障害を起こすことがある。
神経が痛んだり筋肉が弱まったりなどの運動障害を起こすことがあります。
4.ロングフライト血栓症をまねくことがある。
いわゆるエコノミークラス症候群の状態です。下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)のある人も正座は控えたほうがよいと思います。
5.脳血管障害を起こすことがある。
高血圧の人はそうでない人に比べ、血管がもろくなりがちです。そのため、血流が脳の血管を圧迫して、脳卒中を起こしてしまう危険性が生じてしまうのです。そのため、長時間の正座は控えたほうがよいでしょう。
6.腰痛を引き起こすことがある。
適度の正座はよい効果をもたらしますが……。
7.肩凝りを招く
正座をすると、抗重力筋に拮抗するために首から肩にかけて緊張が走ります。
8.座りダコができて、足が外見上美しくない。
足首部の色が変わり、いわゆる座りダコができます。
正直なところ、調べてみて私も想像もつかなかったメリットデメリットがありました。
デメリットについては、座り方を工夫したり、器具を使うことで緩和できます。
寺子屋ロジックでは正座椅子というのを使って、デメリットの緩和を図っていますのでご安心ください。
次回はその正座椅子についてのお話と、実際に画像をお見せしたいと思います。