こんにちは!

インターネット予備校SL首席講師で
「9割受かる勉強法」著者の松原一樹です。

今日の動画は『好きな「あの人(大学)」を口説き落とす志望校対策法 奥義No25「点数戦略」とは、「何を捨てるか」を考えること』です。


<動画>




動画が見れない人、または動画内容をサクッと復習したい方は
下記の<レジュメ>をご覧ください。動画と同じ内容を記述しています。


<レジュメ>

■「点数戦略」とは、「何を捨てるか」を考えること
●「偏差値」よりも、志望校の「得点率」を重視する

受験生は、「偏差値」に一喜一憂しがちです。
模試の偏差値が高ければ、「合格に近づいた!」と安心し、偏差値が低いと「ヤバイかも……」と落胆します。

たしかに偏差値は、「集団の平均値から、自分がどの程度離れているか」を示す数値ですから、「自分の学力レベル」を知る「一定のものさし」になります。

けれど、「模試」の偏差値が高いからといって、必ずしも志望校に合格できるわけではありません。特に国公立大よりも私立大学の個別試験はその傾向が強いかもしれません。なぜでしょう?

模試の偏差値は、「全範囲の点数」から導き出されるものです。A君の偏差値が「58」で、B君の偏差値も同じように「58」だとした場合、あくまでも数値上では、「2人の学力レベルは同じ」と考えることができます。ですが、この考え方には「大きな間違い」が潜んでいます。

たとえば、A君の偏差値は、「英文読解が解けず、文法問題が解けた」結果としての「58」であり、B君の偏差値が「文法問題は解けず、英文読解が解けた」結果としての「58」だとしたら……。
偏差値は同じでも、「得点率が違う」(どの出題分野で点数を取っているかが違う)ことがわかります(英文読解=英文解釈×現代文的読解)。

現在の大学受験は、「文法問題より、英文読解を重視する傾向」にありますから、得点率から考えると、「B君のほうが合格に近い」といえるのです。

受験生K君は、○月に受けた模試の偏差値がなんと「80」もあったのに、偏差値「70」の「早稲田大学・法学部」に合格できませんでした。

一方N君は、模試の偏差値がたった「58」しかなかったのに、K君が落ちた「早稲田大学・法学部」に合格したのです。K君とN君、2人の違いはどこにあるのでしょう?
K君は、偏差値ばかりを追い求め、「自分は偏差値80だから、70の大学を受ければ受かるだろう」とたかをくくっていました。ところが試験当日、彼の得意とする分野(K君は文法問題が得意だった)があまり出題されなかった。

つまりK君は、「志望校の傾向」、「志望校の得点率」、「頻出度の高い問題と低い問題」を知らずに勉強していた。だから不合格になってしまったのです。

では、偏差値が12も足りないN君は、どうして合格できたのでしょう? 
それは、「志望校の得点率」をあらかじめ知っていたからです。

N君は模試の偏差値が「58」でしたが、それは英作文や発音問題が解けなかっただけで、英文読解については、「9割がた」解けていました。

「早稲田大学・法学部」は「英文読解の得点率が高い(出題数が多く、得点も高い)」ことを知っていたN君は、「英文読解」の実力を伸ばすことを優先。そして、あまり得点率が高くない英作文や発音は、試験の直前に「暗記」することにしたのです。

「英作文や発音は、すべて正解できたとしても、それほど得点を稼ぐことができない(得点率が高くない)。それならば、英作文と発音は捨てて、英文読解に力を入れるべき」と考えたインターネット予備校の「戦略勝ち」だったのです。