今日外来患者さんが1人、お亡くなりになりました。
依存傾向のある人で、何かあったら相談員に随時報告しなきゃ気の済まない人で、だから相談員の間ではとても有名な患者さんでした。
私も何度かお話聞かせてもらったりしました。
ホントにくだらないお話なんだけど、その患者さんたら、話し終わったらすごく満足げに帰っていくものだから、何となくこういうのも大切だなぁって思えました。
この方ね、信号が守れない人だったのデスね。
赤信号を渡っちゃう人だったのデスね。
「ちゃんと信号守ってみようよ」
って、お話をしてた矢先に交通事故に遭われて、少し前から別の病院に入院しておられました。
骨折とかで、ちょっと痛々しい姿にはなってしまったけど、命に別状はないって聞いて、ほっとしてたんデス。
入院中だから、うちに薬を取りにこれなくて。
どこかで処方してもらえばいいのに、こだわりからかそれは嫌だって拒否して。
結果、お薬飲めないせいで幻聴や妄想が炸裂して、うちに怒り口調で電話してきたり、泣きながら電話してきたり。
そりゃもう、支離滅裂で。
でもそろそろ体も良くなってきたから、近々お薬取りに来るだろうねって、相談員の中で話してました。
「相談員さん、ちょっと聞いてんか」
その言葉をあの人の口から、もう聞くことができなくなったのを知ったのは今日の夕方でした。
事故によるものだったのか、お薬の飲み過ぎによるものだったのか。
よく分からないけれど、血管が破れたかなんかで、あっという間だったそうデス。
それを聞いた時、泣きはしなかったけれど。
何だかとても切ない気持ちになりました。
調子が悪くなったら、
「死んでやる~!!!」
って叫んでた割には、特に自傷行為なんかもなく。
病気と長いお付き合いをしながら、それでも懸命に生きてきた人でした。
いや、もう見習いたいくらい生きることに貪欲だったと思います。
若い女の子大好きだったし(´ω`*)笑
だから、一瞬信じられなくて。
それからやっぱり、どんな人でも終わりは一緒なんだって。
あの人は、自分が死んじゃったコト、気づいてないんじゃないかなぁ?
気づかないまま、うちの病院に来ちゃったらどうしようかな(´ω`*){それもいいな。
Mさん、どうか安らかに。
私がそっちに行くまで、色んな話題を用意していてね。
たくさん、たくさん。
時間をかけて聞くからね。