迷走する12サイン~スピ系占星術の虚構崇拝~

迷走する12サイン~スピ系占星術の虚構崇拝~

スピリチュアル占い師の欺瞞に流されるな
不定期更新

前回のあらすじ☆
私はこのようなものよりエレメントとクオリティを重視しろというスタンスなので、このような正しいのか正しくないのか分からないものがなぜ結構広まっているのかがよくわからない。
占いの雑誌でもたまにみるので「ここまでか~」と驚く。表面的なことに振り回される人って多いのか。
有名な占星術師ですら、これを利用して解釈している人がいる。
挙げ句の果てにはこれが「12星座の本質!」と語る人もいる。ありえない。
12星座の本質は「エレメントとクオリティ」しかない。
前提をすり替える。このような手法はもううんざりなので一つずつ再考する。




今回は射手座~魚座のキーフレーズ考察!

射手座 I understand(私は理解する)


このキーフレーズだとやはり紛らわしいのではないか。理解というのは一般的に風のエレメントの範疇である。双子座、天秤座、水瓶座あたりのキーフレーズにしてもあまり違和感がないだろう。おそらくこのキーフレーズを主張した人達は思考による「理解」ではなく、直感による「理解」について表現したかったのだろう。ならばそのまま「気づく」「勘付く」とかでいいのではないか。射手座はまず直感的に物事を理解する能力に長けている。水星がデトリメントなのは言語化するのが難しいからではないか、一般的に射手座の象徴だと言われている哲学や宗教学~高等教育(学術)も取っ付き難く、分かりづらいものが多い。「直感的に物事を理解する」所謂、「勘の良さ」も射手座の大きな特徴である。その為しばしば預言者ポジションになりやすい。射手座の「火のエレメント」らしい影響力はそのように発揮される。
射手座のキーフレーズは「私は気づく」で決定だ。


山羊座 I use(私は使う)


まぁこれは分かりやすいだろう。過去の記事で土星と相性がいいサインについて考えたことがあるのだが、そこでも山羊座は「システムを利用する」サインだと主張した。作成(天秤座)→利用(山羊座)→改善(水瓶座)のサイクルだったかな。
既存のシステムを積極的に利用し、社会を安定させる役割を担っているため、社会には必要不可欠な存在である。そして山羊座は地の活動宮でありもっとも働き者なサインである。休んでいる暇があるなら手を動かしていたいタイプである。月がデトリメントなのもリラックスが苦手な印象からきているのか。いや、月が山羊座だと働いたり努力することがリラックスになるため客観的にそう見えてしまうだけなのだろう。とても頑張り屋さんなサインである。しかしながらこのサインが強い人は過労や努力中毒に気をつけてほしい。やりすぎたら逆に効率を落としてしまったり、体調不良で病院に入院、となったら元も子もない。地のエレメントらしい「感覚」を生かしてほしいところである。
自分が山羊座のキーフレーズを考えるなら利用するより「働く」のほうが分かりやすいかなと思う。ストレートすぎるか。


水瓶座 I know(私は知る)


射手座とほぼ同じじゃね?と思ってしまった。これだから射手座と水瓶座の区別がつかない人が多いのだろう。射手座と水瓶座は構造としては全く似ていない。具体的にいえば、射手座は勘、水瓶座は論理。射手座は気づく、水瓶座は改善する。というズレがある。区分が微妙にズレているため、何ともいえぬズレが発生している。この二つのサインが「自由」といわれやすいところからきているのかもしれないが、自分は「牡羊座」がもっとも何事にも囚われず、自由なサインだと解釈しているのでこれらのサインばかり自由人だと言われやすいのは謎だ。
話を戻そう。既述だが水瓶座は「改善する」が適切なキーフレーズである。なぜ「改善」なのか。区分に合わせて説明すると不動宮自体が活動宮の反動として生まれる属性であり、その上風のエレメントであるからだ。水瓶座と縁がありそうな活動宮といえば山羊座や天秤座。どちらもシステムを押し付けるようなところがある、それに疑問を抱いたり(風:思考)、アレンジしたりする。強制力のあるシステムに耐えかねた民衆が革命を起こしたり。そんな反動が分かりやすいサインである。しかしこのような人達も結局は社会やシステムを強化することにつながる。必要なサイクルの一つなのだ。不動宮の前サインといえば蠍座だが蠍座とも対立しているように思えてしまう。執着/手放し、信頼/疑いのように。
結論としては、水瓶座は「私は改善する」もしくは風の不動宮としての「変化を諦めない」特徴を説明する「私は変化する」などがいい。


魚座 I believe(私は信じる)


これだと勘違いされやすいのではないか一般的に「信じる」というのは「特定のものを信じる」と解釈される。対して魚座の「信じる」はある特定のものに入れ込むというわけではなく、「周りの人たちを信じている」という意味だ。やっぱり前の記事の通り蠍座と混同してしまうのではないか。
魚座は周り、世界=自分となりやすく自他境界を引かない。周りの価値観や感情を吸収し、周りが求める役割を演じる。多数派を好む。現実ではこういう人が多い。
例えば日本人には特に多いタイプな気がする、日本の建国記念日のホロスコープによると月(マンデン占星術では大衆、国民は水瓶座か魚座)、あと水星も魚座だったり。諸説あり
双子座と似ているが(実際区分もほぼ同じである)双子座との違いは積極的にコミュニケーションをとるか(ホット・熱)、場に溶け込むのを好むか(コールド・冷)である。空気が読めるところが共通点。(やっぱり天秤座より双子座や魚座の方が平和主義だと思う・・・。)
話を戻そう。魚座は「周りが全て」、周りを信じる、受け入れる・・・。
魚座のキーフレーズは「私は委ねる」がいいかなと思う。私は共感・同調するとかの方が分かりやすいだろうが、これだと最後のサインだという感じがしないので「委ねる」というキーフレーズに委ねることにした。蠍座とは違い自分の気持ちが絡んでいないという特徴も表現できているはず。


最後におまけとして星座のキーフレーズオリジナルバージョン(蟹座だけそのままだが😅)の画像を作った。誰か英訳してくれる人がいたら助かります。(あまり英語に自信がないので😅)




このキーフレーズシリーズもこれで終わりだ。物凄く文章が長く、雑談のようになってしまった。読みづらかったら申し訳ない。(なんでこんなに長くなってしまったのだろう・・・。不公平みたいになってしまった。)
サビアンシンボルもそうだが、こういうものに振り回される前にサインを解釈する上で基盤となる「エレメントとクオリティ」という区分を理解しなければ一貫性がなく曖昧な解釈になり、情報に流されることになる。そして一貫性がなく曖昧な解釈すなわち無意味である。
西洋占星術界隈に秩序的価値観をもたらすためにもこのような解釈法を積極的にすすめたい。

 

 

↓ポチっとよろしくお願いします☆

にほんブログ村 その他趣味ブログ 占いへ
にほんブログ村