バッハと対峙する | 数楽と音学と音楽

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音楽ブログのつもりが数学に侵食されてしまいました・・・。


なにやら偉そうな表題ですが、なんのことはありません。
趣味でやっているフルート吹きがバッハの手のひらで踊らされるという話です。
真剣勝負と言っても、挑んだ時点で既に負けていますからね。

ヤマハフルートグレード試験6級で自由曲のひとつにバッハのポロネーズを選曲しました。
理由は聞いたことがある曲だから。
それが大間違いで、最後まで私を悩ませ続ける(現在進行形)存在となっています。

とはいえ、他にモーツアルトのフルートハープのための協奏曲、第2楽章もありましたが、
これは聴いた瞬間、心が折れる曲だったので、どうせ心を折られるのなら知っている方を選んだ次第です。2年前の話です。

聴いている分には良い曲なんですけどね。


というわけで、混じりっけなし、ガチなクラシックと向き合うことになりました。
プロは当然している、曲の背景を今回は探ってみようかと思います。

管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067 よりポロネーズ

バッハは管弦楽組曲を4曲以上つくっていて、現存しているのは4曲とのことです。
この2番は7曲から構成されており、ポロネーズは第5曲になります。

ポロネーズとはタマネギ、セロリなど、刻んだ香味野菜と炒めて風味をつけた挽肉と、トマトを素材として合せた、イタリア・フランス料理のソースのことで・・・・・・って、これボロネーゼやん!

ポロネーズとは、フランス語で「ポーランド風」という意味で、ここではポーランドの舞曲ということになります。2つの舞曲を組み合わせたような構成となっていて、変奏(Double)で曲想が全く変わりますが、第1のフレーズがこっそり使われているという演出が施されています。

第1のフレーズはそんなに難しくはないですが、第2のフレーズである変奏がとても難しい。
指の運動といわんばかりに音が上がったり下がったりしたと思えば、オクターブ以上に音が動いたり、スラーの使い分け、臨時記号が飛びかったり、もうこれ1曲で基本技術が取得できるんじゃないかと思うくらいお腹いっぱいになります。そんな運指のくせに早い。もう嫌になります。
だけど曲はとても素晴らしい。
私ごときが言う台詞ではないですが、バッハは天才ですね。

私の師匠はクラシックの特にバロックが好きでそれを研究したみたいですが、
完成された美を目の当たりにすれば、その気持ちも十分わかります。
わかりますなんて、どうみても上から目線ですね・・・反省。

とにかく舞曲なので、それらしく吹くことが自分が今回学んだこと。
それ以前に、運指通り吹けというのが先ですが。
さて、練習練習っと・・・。