直訳すれば、模倣する遊戯。
アラン・チューリングの論文「計算する機械と知性(1950)」から。
内容は、ある質問に対して得られた答えが、人間かコンピュータどちらによるものかを第三者に判定させるゲームについて。判定者が判定に迷うようであれば、そのコンピュータはより人間に近いということになります。
という訳で、タイトルの映画をようやく観た感想です。
一言で言えば、これぞ映画。素晴らしいの一言です。
調べたら、まあ各映画賞にノミネートされているわ、受賞されているわ納得です。
自分は数学が好きなので、当然アラン・チューリングは知っているので観たわけですが、数学を知らなくても観たほうが良いですね。高度な数学用語は展開されていないので話の流れは十分、門外漢でもわかります。
ここのブログでもマリオメーカーで度々出てくる用語、チューリング完全。
いかに彼がコンピュータの基礎を築いたとんでもない人物なのかが窺えます。
内容はというと史実に基づいており、第二次世界大戦でナチス・ドイツが誇る最強の暗号エニグマを解読するまでを描いています。チューリング自身につい描写される部分も出てきますが、そちらは本編を見てもらえばいいので割愛。この暗号解読で戦況に大きな影響を与えます。結果は歴史が示すとおりナチス・ドイツ降伏になります。その辺のやりとりがリアリティがあって凄かった。ハリウッドなら悪役はみんなやっつけて、仲間はみんな助かるのでしょうが、これはそういう映画ではないので考えさせられます。
これは観てよかった映画でした。
アラン・チューリングに関しては色々な逸話があるので気になる方は調べてみることをお勧めします。いずれにしろ天才であることには変わりはないですが。