評論家にお金を配る目的はなんでしょう?

こう聞かれれば「世論操作のため」と答えるでしょう。


では逆に「世論操作をするためにはどうすればよいでしょうか?」と問えばどう答えますか?

評論家やタレントだけにお金配って世論操作ができるでしょうか?


もちろん限りある機密費を有効に使うためには、ポイントポイントに配る必要はありますが、評論家とタレントだけで十分だと思いますか?


今回のことで機密費に興味をもった方々はこの点についても考えていただきたいものです。

この問題それほど浅くはありません。


以下私の勝手な妄想。


最低限抑える必要がある媒体は、新聞、テレビ、雑誌。

与える影響が最も大きいものはテレビですが、国民の信用度が最も高いのは新聞です。

評論家やタレント(キャスター含む)を抑えたところで影響を与えられるのはテレビと雑誌ぐらいで新聞は必ずしも評論家の意見に左右されるものではありません。


ならば評論家、タレント以外にも抑えるべき人間がいるということになります。

しかし、末端の記者まで買収することは困難です。

そこで活躍するのが記者クラブということになるわけです。

記者クラブに所属する会員の記事は、新聞社であれテレビ局であれ驚くほど論調が一致していることは皆さんもご存じの通りです。


内部で談合が行われているのが論調一致の理由です。

この話は以前『記者クラブ記者たちの記事が横並びの理由 』で指摘しました。


しかし、まだ足りません。

新聞各社の論説委員・編集委員クラスを抑える必要があります。


まとめると、評論家、タレント(キャスター含む)、論説委員・編集委員(またはそれ以上。)を抑え、記者クラブを利用し横並びの記事を書かせる。

毒まんじゅう仲間です。


次に考えなければならないのが、ブロック化。

毒まんじゅう仲間以外の締め出しをしなければ世論操作はできません。

結果、記者クラブ主催会見を口実に非クラブ会員の締め出しを行ってきたのです。


メディア内部にも機密費が浸食している以上、ある程度以上の立場の人(若手であっても政治部記者であればよほど間抜けじゃない限り気づいていたはずですが)は金権評論家のことも十分承知でそのような評論家を「好んで」使ってきたわけです。


私は『色々ありますが。 』の記事で、

『今回放送したTBSはよくぞ「(政治)評論をしておられる方々に盆暮れにお届け」の部分を編集せずに放送したものだというのが率直な感想。

おそらく編集を担当した人が「評論家に金が渡っているのは周知の事実」ということを知らなかったのでしょう。』

と指摘しました。


やはり、あの編集は現場の判断だったようで、野中広務氏の発言を放送してしまったことに焦りまくったTBSは、その後YouTubeにUPされていた野中氏のインタビュー映像だけを、「著作権法違反」の名のもとに削除させております。

翌日の武村正義氏の映像は残っているにも関わらずです。


削除されたということは、「TBSは評論家に金が渡っているのを知っていた」ことの状況証拠としては十分なのではないでしょうか?


以上妄想終了。


ここまでは、簡単に妄想できるのですが、問題は世論操作をして何をしたかったのか?何をしてきたか?

少なくとも自民党を勝たせ続けるのが主目的ではないと思います。

私の手持ちの情報だけでは、これ以上妄想できません。

野中氏には是非全ての真実を語っていただきたいものです。