今日から始まります裁判員制度。
長生きしていれば、いつかは裁判員になる日が来るかもしれません。
もっとも恐れているのは報道による冤罪事件の乱発。
対象になるのは殺人、強盗致死傷、放火等々無期や死刑になりかねない犯罪も含まれます。
(詳しくは最高裁 裁判員制度HP )
裁判員に選ばれた方が検察の垂れ流したリーク情報を報道したテレビなどに影響され、無罪のはずの被告を極刑などにしてしまう可能性を考えると大変不安です。
裁判員は一審のみですから「高裁、最高裁でプロがしっかりやってくれる」というのは幻想で、それができるならそもそもこの制度は始まってないわけです。
裁判所が何も考えず、検察が出してきたものをそのまま有罪にする、実に有罪率99%以上とも言われておりますが、これを改めない以上いくら第一審で裁判員が採用されても無意味なのではないでしょうか?
さらに問題なのは「守秘義務」。
裁判員制度HPには守秘義務を設けた理由 として
「裁判の公正さやその信頼を確保するとともに,評議で裁判員や裁判官が自由な意見を言えるようにするためです。
評議で述べた意見や経過が明らかにされると,後で批判されることを恐れて率直な意見を述べることができなくなってしまうおそれがあります。さらに,評議の秘密を守ることは,裁判員の保護(プライバシーの保護や報復<いわゆるお礼参り>を防ぐ意味で身体の保護)にもつながると考えられます。
このように守秘義務は裁判員制度を円滑に運用する上で極めて重要なものです。 」
(最高裁 裁判員制度HPより)
と書いております。
違和感を感じるのは私だけでしょうか?
批判をおそれるから評議での意見が表に出れば自由な意見が言えない?
人を裁くのであれば、万が一にも冤罪が起こらぬよう批判はあった方が良いと思います。
プライバシーの保護?そう言われても公判は公開ですし、その中で質問もできることになっております。
公判中のプライバシーは保護されないわけですが整合性は?
報復する人は、関係なくやるでしょう。
裁判員の身元を明かさない必要はありますが、意見自体を表に出さない理由はないと思います。
むしろ、匿名を条件に意見自体は表に出すことによって全国民の監視のもとに評議を置き冤罪を防ぐという方が重要なのではないかと考えます。
皆さんはいかがお考えでしょうか?