鳩山総理の献金問題
しばらくブログの更新を差し控えていました。
このブログは、マスコミなどの多数意見にあえて反対のことを書いてみるというのが趣旨で、政争については書かないという方針ですので、政権交代時に書くと、党派的な意見というイメージになってしまうのではないかと危惧をしたからです。
平成22年度の政府予算案も出て、政権交代にかかわる動きも一段落といってよいと思いますので、また再開したいと思います。
さて、鳩山総理の献金問題が話題になっています。
これについて、鳩山総理を擁護するスタンスが書いてみたいと思います。
この問題の概要は、
本当は、鳩山氏の実母および鳩山家から、政治資金団体に、約10億円の収入(贈与)があった。
しかし、政治資金の報告書には、それらは個人献金やパーティ収入として記載されていた。
ということです。
法律違反は、虚偽記載と、贈与税の未払い(脱税)が問題となっています。
しかし、このように問題を整理すればわかるように、要するに、実家(家族)の財産を政治に使ったということなのです。
言い方を変えれば、自腹を切って、個人の財産を、政治に使ったということです。
道徳的に「悪いこと」とはいえないのではないでしょうか。
「私腹を肥やしたとか、不正な利得を受けたことはない」というのは、そのとおりで、むしろ、私財を政治に使ったのです。
お金の出所は個人財産として、使い道に問題があったのではないか、という疑問を持つかもしれません。
しかし、もともと個人財産なのですから、政治資金に入れることなく、個人が使えば、なんら痕跡はのこらないのです。
それを政治資金にわざわざ入れたわけですから、悪い使い道を考えていなかったということは推定できます。
贈与税については、知らなかった(貸付金として処理されていた)というのは、本当でしょう。
鳩山家の財産は、上記の資金提供からわかるように、とてつもないものです。
9億円程度の政治資金提供は、それほど気にとめていなかった、というのは、ありえることです。
一般人の感覚とは違いますが、一般人ではなく、とてつもない富豪なのですから、違って当然です。
とてつもない富豪が、自腹を切って、政治にお金をつぎこんでいる。
それが非難されるべきことなのでしょうか。
それに対して、税金を払え、税金を払わなかったから悪い奴だ、というのが、正しいのでしょうか。
むしろ、自腹を切って政治につぎこんでいる人からさらに税金をとるのはおかしい、と思えませんか?
お金持ちに対しては、私も、ねたみ、ひがみを持ちがちですが、、落ち着いて考えるべきではないでしょうか。