『安全講習を受けて』
「あなたが先に、私は後に」これは病気で無念のリタイヤーを余儀なくされた小渕前首相の後を受けて、新しく首相の座に着いた森首相の就任演説の中の言葉です。新首相はその政治姿勢でも、うかがえるようにそのような生き方をした人であるし、これからもそうでしょう。この言葉を、今回受けた安全講習の講師の先生が、車の運転にも適用されるとして引用されました。平成11年福岡県内で50717件の交通事故が発生、前年比1349件のプラス。死者が310名(142名)、内104名が乗車中、97名がシートベルトの非着用、58名の人はシートベルトを着用していれば命を亡くさずにすんだであろうという事です。
交通事故の発生原因は
①人(運転者、歩行者)によるもの
②道路の環境(道路構造、安全施設、天候など)によるもの
③車(構造、故障など)によるもの
などがあるが、道路や車の性能が格段に向上した現代では、交通事故の85%は人によるもの、いわゆる人災事故。
以前は交通三悪と言えば、
(1)無免許運転
(2)飲酒運転
(3)速度違反
と言われていたが、今は新交通三悪として
(1)駐車違反
(2)シートベルト非着用
(3)過積載
と言われる。車社会の発展に伴い、私達が車に依存する割合も飛躍的に大きくなり、また交通事故にあう危険性も、ますます高くなっています。皆さんは運転に対する知識や技能は、プロとして十分なものをお持ちです。この文章を目にされた人は、今一度、自分の安全運転への取組を見直してください。私自身も深く見つめなおします。
「運転が示すあなたのお人柄」、アメリカにも“A MAN DRIVES AS HE LIVES”と同じような意味の言葉があるそうです。車なしでは生きていけない現代。どのように車と共生していくか。皆さんの、そして私の大きなテーマです。