『長寿十訓』 | 想いの道 ~会長の独り言~

『長寿十訓』

 「天高く馬肥ゆる秋」をはじめとして「食欲の秋」、「スポーツの秋」、「読書の秋」、「芸術の秋」と他の季節がひがむように秋は心地よい季節です。この秋にふさわしい話題を皆さんに提供いたします。


 先日の「敬老の日」の報道によると100歳を超えた方は17,934人と勿論史上最高です。その中で女性の占める割合が80%、上位20人中14人がやはり女性。最高齢者も鹿児島市にお住まいの「本郷まどか」さんで115歳。一方男性の最高齢者は小郡市にお住まいの「中願寺雄吉」さんで113歳。おふたりとも世界一の長寿記録ホルダーであのギネスブックにちゃんと登録されています。地域ごとに見ると日本一の長寿県はどこと思いますか。そうです。あの沖縄が一番。続いて高知、島根となります。反対に一番長寿者の少ないのは、埼玉、続いて青森、愛知の順です。そして今年中に100歳を越える方々は10,052人と予測されています。「織田信長」が本能寺で最後に舞った謡の中に「人間50年・・・・」とありましたが、いまや人間100年の時代に突入しました。私達も100年の寿命をもとにした生活設計を余儀なくされています。

 そこで、今回のメインディッシュです。


      壱・『少肉多菜』(しょうにくたさい)

      弐・『少糖多果』(しょうとうたか)

      参・『少煩多眠』(しょうぼんたみん)

      四・『少言多行』(しょうげんたこう)

      五・『少衣多浴』(しょういたよく)

      六・『少塩多酢』(しょえんたす)

      七・『少食多噛』(しょうしょくたそ)

      八・『少怒多笑』(しょうどたしょう)

      九・『少欲多施』(しょうよくたせ)

      十・『少車多歩』(しょうしゃたほ)


 「壱の膳」から色々なものが出てきて最後は「十の膳」まで盛り沢山になりました。さて順を追って見てゆきましょう。壱は文字どおりですから、今更解説も要らないでしょう。弐は糖分は少なめに、甘いものは果物で取りなさいということです。参は色々煩わしいことにはとらわれないで、よく眠りましょうという事です。四は口はほどほどにしてとにかく行動ということです。五は薄着をしてお風呂には何回も入りましょうということかな?六は塩分は控えめに酢は多めにです。七は健康の基本中の基本、腹七分目に食べてよく噛みなさいということです。八は怒る事は出来るだけ避けて大いに笑いなさい。九は欲張らず出来るだけ恵まれない人に施しましょう。十は我々にもっとも耳が痛い戒めではないでしょうか?

 こうして、壱から十の訓えを振り返って見ると、自分に対しても周りに対しても、もっと大きく見ると我々の社会に対しても大きな負荷(プレッシャー)をいかに少なく生きていくことができるかが、心身ともに安らかなゆったりした生活に結びつき健康で長生きの人生に結びつくような気がします。

 皆さん方がこれからの長い人生を送ってゆくときに一つの大きな指針となる十の教えをお伝えして終わります。