2026年のお盆休み、ようやくノートパソコンを入れ替えた。
これまで使っていたのは2020年4月からの相棒。
新しいパソコンは、実は2022年2月にバックアップ用として購入していた。
つまり、新品を買ってから4年半近く、本格的な「お引っ越し」を先送りしていたことになる。
理由は単純だ。
パソコンの引っ越しは、とにかく面倒だという思い込みがあったからである。
データを移し、必要なアプリを一つずつインストールし、メールやプリンターを設定し、ブラウザのお気に入りを移す。
仕事で使うパソコンだけに、「何か一つ設定を忘れたら仕事にならない」という不安もある。
2026年のお正月には「今度こそ」と思い、結局やらず。5月のゴールデンウイークにも見送り、ついにお盆休みまで来てしまった。
ところが、重い腰を上げて始めてみると、拍子抜けするほど昔とは違っていた。
ブラウザにログインすると、これまでブックマークしていたホームページが現れる。
以前利用したホテルでは、新しいパソコンなのにWi-Fiへすんなり接続できた。
そしてクラウドの同期機能のおかげだろう、仕事のデータもかなりの部分が新しいパソコンから利用できる。
「あれっ、もう引っ越しているじゃないか」
そんな感覚だった。
もちろん、すべてが自動で移行されるわけではない。
仕事専用のアプリや周辺機器、保存場所によっては個別の設定やデータ移行が必要になる。
クラウド上にあると思い込んで古いパソコンを初期化するのも危険だ。
重要なファイルについては、移行後に実際に開けるか確認し、別媒体にもバックアップを取っておく方がよい。
それでも今回、私が強く感じたのは、「面倒だ」という認識そのものが古くなっていたことである。
私の頭の中にあった「パソコンの引っ越し」は、何年も前の経験から作られたものだった。
その間にクラウド、アカウント同期、ブラウザ同期などの仕組みは進化していたのに、私の認識だけが昔のままだったのである。
これは仕事にも通じる。
「この作業は大変だから変えられない」「昔やって失敗したから難しい」「この業務は人がやるしかない」。
そんな常識の中には、技術や環境が変わった現在では、すでに常識ではなくなっているものがあるかもしれない。
改善というと、大改革を考えがちだ。
しかし、その前に「今やったら、本当に昔と同じくらい大変なのか」と確かめてみる。
それだけでも立派な改善の第一歩になる。
4年半も先送りしたパソコンのお引っ越し。
終わってみれば、パソコン以上に入れ替える必要があったのは、私自身の「面倒そうだ」という古い認識だったのかもしれない。
お盆休みには、ご先祖様だけでなく、古くなった自分の常識とも向き合ってみる。
そんな時間があってもいい。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ1024号より)
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