2026年4月24日付の「TBS NEWS DIG」が、

『「ブルーカラー」に脚光 米国では“ブルーカラービリオネア”も AIが変える稼ぎ方』

と題した見出し記事を報じていました。

以下に、この記事を要約し、AIによって変わる働き方や求職者の仕事選び、高校、大学の就職支援などへの影響について、考察しました。

 

《記事の要約》

AIの進化により、働き方や仕事選びに変化が起きている。

これまで高収入の象徴とされてきたホワイトカラーの一部職種で、AIによる代替が進む一方、建設、運送、製造など現場で働くブルーカラーの価値が見直されている。

 

米国では、AI導入を理由に大手テック企業が相次いで人員削減を進めている。

アマゾンは全世界で約3万人、マイクロソフトも約9000人の削減を発表した。

データ入力、コールセンター、経理、法務補助など、定型的な事務作業はAIに置き換わりやすいとされる。

 

一方、米国では若者の間で技能職への関心が高まっている。

大学進学をやめ、溶接などの現場仕事を選ぶ若者もいる。

理由は、手を使ってものを作る達成感に加え、AIに代替されにくく、需要が高いからだ。

実際、米国ではエレベーター技術者や送電線修理工などの年収が全職種平均を大きく上回る例もある。

 

日本でも同様の動きが見られる。

建設現場のとび職では人手不足を背景に日当が上昇し、年収1000万円以上を目指せる職種も出てきた。

足場工事のように、現場ごとの状況判断や安全確保が求められる仕事は、AIだけでは代替しにくい。

 

さらに、事務職などからトラック運転手など現場職へ転職を希望するミドル世代も増えている。

背景には、収入増への期待や「手に職をつけたい」という意識がある。

AI時代には、机上の知識だけでなく、現場で判断し、身体感覚を伴って価値を生む仕事の重要性が高まりつつある。

(要約、ここまで)

 

《筆者の考察》

AIの普及は、働き方の序列を大きく変えつつある。

従来は、大学を出てオフィスで働くホワイトカラーが安定した高収入への道と考えられてきた。

しかし、生成AIは文章作成、資料作成、データ入力、経理、調査、問い合わせ対応などを急速に代替し始めている。

つまり、ホワイトカラーであっても「情報を処理するだけ」の仕事は価値が下がりやすい時代に入った。

 

一方で、建設、運送、整備、製造、医療介護などの現場職は、人手不足と社会インフラ維持の必要性から、再評価が進んでいる。

現場では、図面通りにいかない状況判断、身体感覚、安全確認、顧客との直接対応が求められる。

AIは補助には使えても、最終的な判断と責任は人間に残る。ここに、ブルーカラー職の強さがある。

 

ただし、単純に「ホワイトカラーは不要、ブルーカラーが有利」と見るのは早計である。

今後は、現場職にもAIやロボットが入り、単純作業は減っていく。

重要になるのは、現場技能に加えて、AIを使いこなす力、工程を改善する力、若手に教える力を持つ「考える技能者」である。

いわば、ホワイトカラー的な思考力とブルーカラー的な実践力を併せ持つ人材が強くなる。

 

この変化は、求職者の仕事選びにも影響する。

高校生や大学生は、偏差値や企業名だけで進路を選ぶのではなく、「その仕事はAI時代にも価値を持つか」「技能が蓄積されるか」「地域や社会に必要とされるか」を考える必要がある。

地方では、無理に大学へ進学するより、工業高校や専門学校から高待遇の製造業・建設業に進む方が安定する場合もある。

 

高校や大学の就職支援も変わらなければならない。

従来のように、事務職や総合職を上位とみなし、現場職を下に見る進路指導は時代遅れになる。

大学も、AIリテラシー、データ活用、現場理解、インターンシップ、資格取得支援を組み合わせ、学生が「自分は何で価値を出すのか」を明確にできる教育へ転換すべきだ。

 

ISO思考で言えば、これは社会全体の「力量管理」の問題である。

AI時代に必要な力量を定義し、教育、採用、育成の仕組みを再設計しなければならない。

今後の仕事選びで問われるのは、肩書ではなく、AIと共存しながら現場で価値を生む力である。
 

 

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