2025年1月1日付の「TBS NEWS Dig」が、
『「こんな痛いと思わなかった」…のどだけじゃなく、『餅が詰まって腸閉塞』にもご注意を』
という見出し記事を報じていました。
以下に、この記事を要約し、考察しました。
《記事の要約》
年末年始には、お雑煮や焼き餅など餅を食べる機会が増えます。
餅による窒息事故の注意が呼びかけられることが多い一方で、「腸閉塞」を引き起こす危険もあります。
餅を食べた70代のAさんは、鍋に入れた餅を食べた翌日に便秘と腹痛を起こし、救急外来で腸閉塞と診断され即入院。10日間の絶食と点滴治療を余儀なくされました。
餅は消化酵素の影響で硬くなりやすく、粘り気があるため腸内に詰まりやすい性質を持っています。
さらに、消化しづらい食材(例:えのきたけ)との組み合わせは腸閉塞のリスクを高めます。
特に注意が必要なのは高齢者や腹部の手術歴がある人です。
腸の運動機能が低下しているため、詰まりやすくなる傾向があります。
CT画像でも、腸内で固まった餅がはっきりと確認されています。
腸閉塞は軽症の場合が多いものの、治療が遅れると腸が壊死するリスクもあり、命にかかわることもあります。
餅による腸閉塞を防ぐためには、小さく切って食べ、よく噛んでゆっくり飲み込むことが重要です。
また、餅が腸に詰まるリスクを過小評価せず、安全に食べる習慣を心掛けることが大切です。
(記事の要約、ここまで)
《筆者の考察》(腸閉塞になりやすい人の特徴と予防策)
<腸閉塞になりやすい人の特徴>
1)高齢者
高齢になると、腸の運動機能が低下するため、消化がスムーズに進まず、餅が腸内で詰まりやすくなります。
特に餅は歯や顎の力が弱くても飲み込みやすいため、大きな塊のまま腸に運ばれることが原因の一つです。
2)腹部の手術歴がある人
腸を切除・再接続した人は、つなぎ目部分で腸の動きが悪くなる傾向があります。
その結果、腸が詰まりやすくなるため、特に餅のように硬くなりやすい食品は注意が必要です。
3)消化しづらい食品を組み合わせる人
例えば、えのきたけやこんにゃくなどの消化が悪い食品を餅と一緒に摂取すると、腸内で固まりやすくなるため腸閉塞のリスクが高まります。
4)よく噛まないで食べる人
餅は小さく切らずにそのまま飲み込めることが多いため、塊で腸に到達し、詰まりやすくなります。
<予防策>
1)餅を小さく切る
餅は大きな塊のままでは腸に詰まるリスクが高いです。
適切なサイズに切り分け、食べやすくすることで腸閉塞を防ぎます。
2)よく噛んでゆっくり食べる
粘り気の強い餅は、しっかり噛むことで唾液と混ざり、消化しやすくなります。
飲み込む前に必ず十分に噛む習慣をつけましょう。
3)消化の良い食材と組み合わせる
餅と一緒に食べる具材は、消化が良いものを選ぶのが賢明です。
消化に時間がかかる食材との組み合わせは避け、腸への負担を軽減します。
4)水分を十分に摂る
餅を食べる際には、こまめに水分を摂取することも重要です。
水分が不足すると、腸内で硬化した餅が流れにくくなり、詰まりやすくなります。
5)腸の運動を促進する生活習慣を心掛ける
腸の動きを良くするために、日頃から適度な運動を心掛けることも腸閉塞予防に役立ちます。
特に高齢者の場合、軽い散歩やストレッチなどを日常生活に取り入れると良いでしょう。
6)注意すべき人がいる場合、見守る
高齢者や腹部手術歴のある人が餅を食べる際には、家族や周囲が見守ることが大切です。
また、異変があれば早めに医療機関を受診するよう促します。
<まとめ>
餅は日本の伝統的な食品であり、特に年末年始には多くの人が楽しみにしています。
しかし、餅による窒息事故だけでなく、腸閉塞というリスクがあることも認識する必要があります。
特に高齢者や手術歴のある人は注意が必要であり、食べ方や調理方法に工夫を加えることで、安心して餅を楽しむことができます。
餅を安全に食べるためには、小さく切ってよく噛むこと、水分を摂ること、そして腸の健康を日頃から意識することが重要です。伝統の味を安全に楽しみながら、健康的な年末年始を迎えましょう。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ940号より)
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