「労働安全衛生リスク」(Occupational Health and Safety Risk)とは、一般的に、「労働に関係する「危険な事象」や「ばく露の起こりやすさ」と「それらによって生じる負傷及び疾病の重大性」を組み合わせたものをいいます。

今回は、「労働安全衛生リスク」と「その事例と管理方法」について、解説します。

 

《労働安全衛生リスクとは》

労働安全衛生リスクは、職場に存在する潜在的な危険や有害な条件から生じる労働者の健康や安全への脅威を指します。

これには、物理的、化学的、生物学的、エルゴノミック、精神社会的な要因などが含まれ、それらが原因で負傷、疾患、心理的ストレス、職場内の事故や病気が引き起こされる可能性があります。

労働安全衛生リスクを特定し、評価することで、これらのリスクを効果的に管理し、最小限に抑えるための対策を計画、実施、監視し、必要に応じて改善することが可能になります。労働安全衛生リスクの管理は、職場での事故や健康障害の発生を予防し、全ての労働者が安全かつ健康的な労働環境で働けるようにするために不可欠です。

 

《労働安全衛生リスクとその管理方法》

「金属加工製造業」の場合:

金属加工製造業では、労働安全衛生リスクには、「機械の動作部への挟まれ」、「鋭利な物体による切創」、「騒音による聴覚障害」、「金属粉塵や溶接煙の吸入による呼吸器系の問題」などが挙げられます。

これらのリスクの管理方法には、「適切な保護具の提供」、「機械の安全ガードの設置」、「定期的な健康診断」、「作業環境の換気システムの改善」、「騒音レベルの監視と低減策」が考えられます。

 

「運送業」の場合:

運送業の場合、労働安全衛生リスクには、「長時間運転による過労」、「交通事故の危険性」、「荷物の積み下ろし時の筋骨格系の負傷」、「孤独やストレスといった精神的な問題」があります。

これらのリスク管理には、「適切な勤務時間の管理と休息時間の確保」、「運転安全訓練プログラムの実施」、「適切なリフティング技術の教育」、「ドライバー同士のコミュニケーションを促進するための取り組み」などがあります。

これにより、運送業における労働安全衛生リスクを効果的に管理し、減少させることができます。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ900号より)

 

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