2024年5月1日付の毎日新聞が、
『能登半島地震でようやく水道管が復旧 それでも断水が続くのは?』
という見出しの記事を掲載していました。
以下に、この記事を要約し、断水が続く理由や必要な対策を考察しました。
《記事の要約》
2024年1月1日に能登半島で発生した地震により、石川県奥能登地方を中心に大規模な断水が発生し、ピーク時には約11万4000戸が水を失いました。
4月末現在、大部分の地域で水道サービスが復旧していますが、約4000戸は依然として断水が続いています。一方で、表面的には水供給が回復した地域でも、個々の家庭で水が使えないケースが報告されています。
石川県能登町では、大阪市水道局の支援を受けた現地スタッフが、住宅ごとに水道メーターと接続された管で漏水を探る作業を地道に行っています。特に、家庭内の水道設備から漏れる事例が多く見られ、地元自治体や内閣府の災害対策担当はこれを迅速に対応しています。
この断水の解消とは、主に公共の水道管や引き込み管の修復を指し、これらは自治体が責任を持って修理します。しかし、水道メーターから宅内の蛇口に至る管は個々の家庭の責任であり、修理が必要な場合は住民が自ら業者に依頼しなければなりません。このため、修理が進まない家庭では水が使えない状況が続いています。
地域住民からは「修理業者が見つからない」「連絡が取れない」といった相談が多く寄せられており、県は修理を担う業者のリストをウェブサイトで提供するなどして対応を進めています。また、高齢者などインターネットの利用が難しい層には、自治体が積極的に情報提供を行っています。
最終的には、全ての家庭で水が使えるよう、一つ一つの漏水を特定し、修理を進めることが必要であり、この作業の完了が地域の完全な復旧への鍵となっています。
(要約、ここまで)
《対応策など筆者の感想》
まだまだ、能登半島地震によって、多くの家庭が水が使えない状態に陥っています。
この問題の根本的な原因としては、記事にもあるように、家庭内の水道管が地震の強い揺れによって破損してしまったことが挙げられます。
特に、建物の基礎部分やコンクリートを貫通する箇所での損傷が多く見られ、これが水漏れの主な原因となっています。
これにより、表面的には水道の供給が復旧していても、実際には家庭内の配管が破損して水が流れないという状況が発生しています。
一度修理を行っても、損傷が連鎖的に他の部分にも影響を及ぼし、新たな漏水が発生する「いたちごっこ」状態になりがちです。
これは阪神大震災の際にも同様の問題が報告されており、地震による水道管のダメージがどれほど深刻であるかを示しています。
水道管の全面的な交換が理想的な解決策とされますが、これには相当な時間と費用がかかります。
一軒家の場合、良心的な業者を見つけて作業を依頼しても、最低でも1週間と30万円以上の費用が必要であると推測されます。このような状況は、特に経済的に余裕のない家庭にとって大きな負担となります。
この問題に対処するためには、国や自治体による支援策が急務です。
まず、被災した家庭に対して水道管の修理費用を補助する制度の創設が考えられます。これにより、個々の家庭が直面する経済的な負担を軽減し、迅速な修理を促進することが可能になります。
また、専門的な水道管修理業者の派遣を行うプログラムを設けることも有効です。
このプログラムにより、技術的に信頼できる業者が適正価格で修理作業を行うことが保証され、被災者が不当な高額請求に悩まされることなく、安心して修理を依頼できます。
さらに、修理業者の情報を集約し、アクセスしやすい形で公開することも重要です。これにより、特に高齢者やインターネットの利用が難しい人々も適切な業者を容易に見つけることができるようになります。
最後に、これらの取り組みを通じて、各家庭の水道管が迅速かつ効率的に修理される体制を整えることが、被災地の一日も早い正常化に繋がると考えられます。
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