2024年3月7日付のテレビ神奈川が、
『農業用水路で男性作業員3人が意識不明 伊勢原市』
という見出しの記事を報じていました。
以下に、この記事を要約し、考察しました。
《記事の要約》
2024年3月6日夜、神奈川県伊勢原市の農業用水路で塗装作業中の男性作業員6名が倒れる事故が発生しました。このうち3名が意識不明の状態であり、現在も意識は回復していないものの、呼吸は安定しており、生命に直接の危険はないとされています。作業員は20代から70代までの幅広い年齢層にわたります。
事故が起きたのは、高森にあるトンネル型の農業用水路で、午後7時頃に「作業員が複数倒れている」との通報がありました。この水路は2023年12月から老朽化に伴う補修作業が行われており、内部の鉄板を補強し錆び防止のためシンナーや塗料を使用した塗装が進められていました。
事故現場では、空気の換気を促すため直径300ミリのファンが6台設置されていましたが、事故の原因については神奈川県警が現在も調査を続けています。
(要約、ここまで)
《作業員が意識不明になった原因と再発防止策》
〈作業員が意識不明になった推定原因〉
1)換気不足による有害ガスの蓄積:
使用されたシンナーや塗料から発生した有害ガスが、6台が設置されていましたが、これが不十分であった可能性が指摘されます。
2)長時間の曝露:
老朽化したトンネル内での塗装作業において、有害ガスに長時間曝露することで、作業員が中毒症状を呈した可能性があります。作業の性質上、有害物質への曝露リスクが高いと推測されます。
3)個人防護具の不足または不適切な使用:
適切な個人防護具(マスク、防毒マスクなど)が不足していた、または正しく使用されていなかった可能性が考えられます。これが作業員の健康被害を招いた一因である可能性があります。
〈再発防止策〉
1)換気システムの改善:
作業空間内の有害ガスを効果的に排除するために、より強力な換気システムの導入や既存の換気設備の改善が必要です。場合によっては、作業の一時中断を含め、空気品質を常に監視する必要があります。
2)作業時間の制限と休憩の確保:
有害物質への曝露時間を制限し、定期的な休憩を取ることで、作業員の健康を守ることが重要です。特に、有害物質を取り扱う場合は、短時間での集中作業とするなど工夫が求められます。
3)個人防護具の供給と教育:
作業員には、必要な個人防護具を供給し、その正しい使用方法について十分な教育を行う必要があります。特に、有害ガスや化学物質に関しては、専用の防護マスクや防護服の使用が推奨されます。
4)作業前の安全教育と危険物質の管理:
作業開始前に安全教育を徹底し、使用する化学物質の危険性について理解を深めることが必要です。
また、危険物質の取り扱いに関する規則を明確にし、それに従うことで事故を未然に防ぎます。
5)健康監視と緊急時の対応プロトコルの整備:
定期的な健康チェックや、緊急時における迅速な対応プロトコルを整備することで、作業員の健康被害を最小限に抑えることができます。
緊急時の適切な対応手順を全員が理解し、実行できるようにすることが重要です。
以上のように、この作業員が意識不明になった原因を推測し、再発防止策を考えてみました。
意識不明になった作業員の方達は、命に別状はないそうですが、早期の回復をお祈り申し上げます。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ897号より)
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