2024年3月5日付の産経新聞が、
『チェルシー販売終了は「あめ離れ」の象徴 明治はガムも撤退 お口のお供の主役はグミに』
という見出し記事を報じていました。
以下に、この記事を要約し、考察しました。
《記事の要約》
菓子メーカー大手の明治が、53年間販売してきたキャンディー「チェルシー」の販売を2024年3月末に終了し、キャンディー事業から撤退することを決定しました。
この撤退は、近年の「あめ離れ」が顕著になっている中、市場環境の変化や顧客ニーズの移行を反映しています。
明治は既に2023年3月にガム事業からも撤退しており、特に注力しているのはグミ市場です。この市場は若者を中心に人気があり、独特の食感やデザインが好まれています。
「チェルシー」の売上は、2002年度に約25億円あったものが、2022年度には約5億円に減少。全体的なあめ市場は増加傾向にあるものの、成長は鈍化しており、ロングセラー商品の廃業も目立ちます。
2023年には、サクマ式ドロップスで知られる佐久間製菓が廃業。また、いちごミルクキャンディを製造していたアメハマ製菓も2021年4月に廃業しました。
コロナ禍の影響であめをなめる習慣が減少し、原材料やエネルギー価格の高騰が影響を与えたことも、あめやガムの市場が苦境に立たされる要因となりました。ガム市場は特に減少が顕著で、2019年の741億円から2022年には548億円にまで減少しました。
一方で、グミ市場は若者を中心に人気が高まっており、2019年の619億円から2021年には635億円に増加、2023年には972億円まで急拡大しました。
特にSNSを通じての情報共有が流行し、国内外の斬新なグミ商品が人気を博しています。グミ市場の成長は、あめ市場を逆転する可能性が高いとされ、ガムの機能をグミに置き換える動きも見られます。
この動向は、消費者の好みの変化や、新型コロナウイルスの影響によるライフスタイルの変化、そしてSNSを通じた情報の拡散力が大きな影響を与えていることを示しています。これからの菓子市場は、よりダイナミックな変化が予想されます。
(要約、ここまで)
2023年に明治が、キシリトールガム「キシリッシュ」の製造を終了し、ガム市場から撤退したときに、「こんなにも、ガムの需要が下がり、グミにその座をいつの間にか奪われているんだぁ」と個人的に驚きましたが、今回のチェルシーの製造終了(2024年2月末)と明治の飴市場からの撤退は、個人的には、キシリッシュの時より大きいです。
ガムは、最終的には、吐き出すものなので、ゴミ箱が世の中から減少する今の時代において、若い世代に嫌われるのは、理解できますが、まさか、飴が「口の中でなかなか溶けないからグミの方がいい」という声には、「へぇ~、そうなんだぁ」という思いです。
私の場合、常に、スーツのジャケットに、個包装の飴をいくつか入れて、喉が少しいがらっぽいときには、口の中に入れ、口内を潤すために飴を利用しています。
しかし、一般的には、「飴よりもグミ」が好まれるようになった理由は、以下の点があるようです。
最近、「飴(あめ)」よりも「グミ」が消費者に好まれる傾向にある理由は、以下の複数の要因によるものです:
1)多様な味と食感:
グミはその独特の食感や、酸っぱい、甘い、果物味など、幅広い味のバリエーションを提供しています。これにより、消費者の好奇心を刺激し、新しい味や楽しい食体験を求める人々にアピールしています。
2)SNSとの相性:
グミはそのユニークな形状、カラフルな外観で、SNS上での写真撮影に最適です。特に若い世代の間で、SNSで共有されるユニークなグミ製品が話題になりやすいため、SNSを通じての情報拡散効果が大きいです。
3)健康への意識:
一部のグミはビタミンを含むなど、健康志向の商品も増えています。消費者が健康に対する意識を高める中で、ただ甘いだけでなく、何らかの栄養価や健康的な効果を求める傾向が強まっています。
4)食の安全性と品質:
近年の食品に対する安全性への関心の高まりと共に、品質や成分に注目が集まっています。グミは保存料が少ないものや、天然素材を使った商品が多く、消費者の健康や安全への要求に応えやすい傾向があります。
5)利便性:
グミは手軽に食べられ、携帯性にも優れています。外出時や仕事中の小腹を満たすスナックとして、また映画鑑賞時のお供など、さまざまなシーンで気軽に楽しむことができます。
個人的なチェルシーの思い出は、3種類あるチェルシー(バタースカッチ、ヨーグルトスカッチ、コーヒースカッチ)の中では、定番の「バタースカッチ」が一番のお気に入りでした。
以前、この3種類が混ざった包装のチェルシーの袋飴があったように記憶していますが、バターとヨーグルトの比率が多ければなぁ、と思った思い出があります。
それにしても、最近は、店頭でも見かける機会が少なく(コンビニ利用が多いためか?)、このニュースを聞いて、コンビニを覗きましたが、見当たらず、ネットではかなり割高でした。
もう口にすることなく、さようなら、は淋しいので、割高でも、通販サイトで購入してみようと思います。
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